[銀魂]覚えていてね。[坂田銀時]

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｢どんな人なんですか、朝明さんは。｣

｢天然な人でさァ。何でもないところで躓いたり、無自覚に近づいてきたり。こっちの気も知らねぇで、良くやるもんだ。｣

そ、そんな人なのか…、結構な人なんだな。

｢なんで真選組に？｣

｢…えー…と…｣

さっきまであんなに饒舌に朝明さんのことを話していた沖田が黙ってしまった。

なにか、あったのだろうか…。

｢確か…真選組入隊試験の日に、近藤さんにスカウトされて…女中やってたけど、隊士で、｣

ん？なんか、色々おかしくないか…？

｢剣術の腕はからっきしで、俺より強くて…｣

｢お…沖田さん？！｣

突然、糸が切れたように前に倒れ込んだ沖田。

団子が潰れる前に何とか支えることが出来た。

それにしても…なんなんだ、沖田は。

何かが可笑しいことは確かだ。

それに誰が絡んでいるのかが分からない。

だが、これだけは分かる。


『朝明夢香は、怪しい。』

私は自分よりでかい沖田の肩を首にかけ、自分の部屋へと運ぶ。

ひとまず私の部屋で寝かしておこう。


そうだ、この間に買い物に行ってついでに副長に沖田を引き取りに来てもらおう。

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