・ ページ16
…なんで、先に三色団子置いてきたんだろう。
もしかしたらさっきの態度のことで沖田に突っかかられるかもしれないのに。
馬鹿だな、私。
こんな行動をとってしまったのはきっと、心のどこかでは沖田をまだ信じているからだろう。
「お待たせしました、みたらしです。」
「ありがとうございまさァ。」
「ごゆっくりどうぞ。」
そう言って、立ち去ろうとしたとき。
「待ちなせェ。」
私はあからさまにびっくりしてしまった。
「は、はい?」
「お前さん、手切れてるじゃねェかィ。」
「え?」
『ほら、そこ。』と指されたところに目をやると、指先がぱっくりと割れていた。
道理で痛かったわけだ。
「こっち来なせェよ。」
沖田に腕を引かれ、前まで来ると沖田はハンカチで止血を始めた。
「え、ちょ、」
「黙ってな。」
しばらくすると止血は終わったらしく、ハンカチには血がついていた。
「あ…の、そのハンカチ、私が洗濯します。申し訳ないので。」
「そうですかィ、ありがとうございまさァ。」
受け取ったハンカチを懐にしまい、立ち去ろうとする。
「____あんた、名前は?」
一番聞かれたくなかったのに。どうしよう…。
「え…っと、私は」
「この子はお咲って言うのさ。」
お雪が助け舟を出してくれた。
「ふーん、じゃあそのハンカチ洗濯したら屯所まで届けてくだせェ。じゃ、」
282人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふー - 面白いです!更新頑張って下さい!後名前変換が途中で出来ていないところがあります。面白いので期待しています!これからも頑張って下さい! (2017年12月30日 17時) (レス) id: edcc26f827 (このIDを非表示/違反報告)
巫女@桜(プロフ) - 塩さん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2017年12月24日 17時) (レス) id: 33d27005e4 (このIDを非表示/違反報告)
塩(プロフ) - 先がとっても気になります!更新楽しみにしてます! (2017年12月23日 21時) (レス) id: 96f7dda77e (このIDを非表示/違反報告)
巫女@桜(プロフ) - 金太郎さん» ありがとうございます!頑張ります! (2017年11月26日 7時) (レス) id: 33d27005e4 (このIDを非表示/違反報告)
金太郎(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください(^-^) (2017年11月26日 6時) (レス) id: 5319d2ceb9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:巫女@桜 | 作成日時:2017年4月9日 22時