[銀魂]覚えていてね。[坂田銀時]

いつもの。 ページ2

よく晴れた日のこと。

私は午後からの会議に必要な資料をまとめ終わり、副長のところへ届けるべく副長室へと足を進めていた。

副長補佐も、大変な仕事である。

隊士たちと同じ仕事はもちろん、会議資料の整理やまとめ、隊士(主に沖田)がやらかした所への謝罪など他の奴らとは仕事の量が違う。


「副長、夜咲です。」

「入れ。」

失礼します、と障子を開けて一礼する。

此方を向いてくれた副長に持っていた資料を手渡す。

副長はそれに黙って目を通す。

この静かな時間が、私は大嫌いだ。

だって、何言われるか分かんないし。

『やり直しだ。』なんて言われたらやる気をなくして仕事なんて手に着かなくだろう。


「…ん、部屋に戻って大丈夫だ。」

…ま、そんな心配はいつも無用に終わるのだが。

「了解です、それでは。」

部屋を出ようと立ち上がれば、待てと引き止められた。

…出てっていいのか駄目なのかはっきりしてほしいんだけど？と、思っていることを口に出してしまえば切腹させられそうなので黙っておく。

「これから、総悟と見廻りだろ？」

「えぇ、まあ。」

「…変なこと、考えんじゃねーぞ？」

副長のいう[変なこと]とはサボりのことだろう。

真面目な私も休憩がほしい、真面目に働いてる分休憩したっていいじゃないか。

「…それでは。」

おい！！、なんて叫ぶ副長を無視して私は門へと歩き出した。


サボりがどうこう言うならば、私と沖田ではなくて副長が見廻りに行けばいいのに。

そう思うのは、少なからず私だけではないはずだ。

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