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Aside


そのまま裏道から追跡し、私たちも北上した。





しばらく走っていると、…ビンゴだ。
犯人の車に遭逢した。



「降谷さん、ハンドルお願い」
「な、何するんですかAさん!?」

そんなAさんはズボンをたくし上げ、中から拳銃を取り出した。


Aさんはハンドルを離し、運転席から後部座席に移動した。
「ちょ、っ、」
すぐにシートベルトを外し、運転席に移動した。
少しバランスを崩すもすぐ整え直した。




ダン!ダンダン!と大きく銃声が響く。
タイヤを狙ってパンクさせるのか…



「…っもう!」
そう言ってリロードするAさん。

Aさんがイラつくのも無理ない、犯人は当てられないよう蛇行運転している。




「…Aさん、この車ちょっとだけ傷ついても良いですか?」

「え?構わないけど…」



そう言ってアクセルを全開に踏む。



後ろから中村さんも来たようだ。


「助手席にきて、シートベルトを締めてください」

「?…わ、わかりました」
Aさんは前に来てシートベルトを締めた。


蛇行運転している今なら…



そう思い、犯人の車の前に出た。


「顎引いてください」


「え!?」

そう言って左手でAさんを前から支えた。

そして急ブレーキをした。


「っ…」

「っきゃあ…!!!」





強い衝撃音を立て、犯人の車はAさんの車に追突して止まった。
Aさんのリアウインドウと犯人の車のフロントガラスは衝撃で粉々に散らばった。

僕とAさんの目の前にはデカデカとエアバッグが出た。


「だ、大丈夫ですか?Aさん」

「え、えぇ…ありがとうございます」



犯人は気絶しており、すぐに捕まえることができた。
「Aさん!スピーカー探偵!!無事ですか!?」


「中村…お疲れ」

Aさんは中村さんにピースして見せた。

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作者名:つくね | 作成日時:2023年6月18日 6時

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