北山さんとの恋。

ワンナイト ページ34

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五年間付き合っていた彼氏に

あっさり振られた。











大学時代から付き合ってて

いろいろあったけどなんやかんや

ずっと一緒にいて、









彼と結婚、するって思ってた。









＿＿そろそろプロポーズされるかな…

なんて期待してたのに









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「ごめん、他に好きな奴できた」





「……え？」









急にそんなこと言われて、

最初は何言われたかわかんなくて

ぼーっとして、









でも冷静になって、









「…別れるの？」



「うん。俺と別れてほしい。」









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＿＿何にも言い返せなかった









悲しくて悲しくてたまらないはずなのに

何が起きたか頭で理解できてなくて









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でも気づいたら彼はもういなくなってて

道端に1人。









1人なんだって気づいた瞬間









「…っ」









ずっとずっと我慢していた涙が

止まらない









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「…っ大好きなのに…





別れたくないよっ……」









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でもいくら泣いても涙は枯れなくて、









いつのまにか雨が降ってきたけど


傘なんて持ってなくて、







全身びしょ濡れになりながら

泣き続ける








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「…好きだよっ、、」









雨なのか汗なのか涙なのか

もうわかんないぐらいになってた時、









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「大丈夫っすか？」




「…へ…？」









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気づいたら雨が当たらなくなってて、





顔を上げると









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「風邪、引いちゃいますよ？」









傘を持ってわたしの上にさしてる

男の人。









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「すみませんっ

わざわざありがとうございます。









もう大丈夫ですから、帰ります」









心配してくれたのはありがたいけど

こんな酷い姿人に見せられないって思って





帰ろうとした瞬間









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「っ待ってよ」

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