なり！４ ※過去編 ページ5
僕は、１年生の時から、バレーをやっていた。
その頃はバレーが楽しくて楽しくて仕方がなかった。
基本的に、どこでもやってたけどジャンプが得意だから、大体MBをやっていた。
元々、両親がスポーツやってたってのもあってか、まぁ、普通の人より、体格は優れていた。
でも、どうして出来ないことはあった。
はじめの頃はサーブとか(？)いろいろ。
それが悔しくて、できない自分が悔しくていっぱい練習した。
他の人より、高く飛んで、他の人より、何本もサーブを打って＿
バレーは、大好きだった。
それでも、他の人から見れば僕は天才のように見えたみたいで、みんながみんな、僕を天才と呼ぶようになった。
天才は、嫌いだ。
人の努力をも一瞬で抜かしてしまう。
だけど、僕はその天才とやらと呼ばれるようになってしまったんだ。
中１の時。
もちろん、バレー部に入った。
頑張って、レギュラーも取れた。
そして、夏。
中学入ってから、初めての公式戦で
相手チームの強烈スパイクが来て、リベロの先輩がとって、セッターにボールがいって、トスがあがった…
でも、
ミスった…高くて高くて、ネットにすごく近いトス…
打ちにくかった…
だけど、ここで打たなかったら負ける。
だから、僕は、思っきり、今まで飛んだことがないくらいのジャンプを飛んだ…
ﾊﾞｼｲﾝ!
打てた…！
けど…
『ｯ…！！！！』
ドシャット。＋着地失敗。
試合終了。２３-２５
負けた…
それに…痛い…立てない…
右足を捻挫。
僕は、負けた悔しさと足の痛いという感覚が交互に
脳を駆け巡っていた…
全治１ヶ月。
足はすぐに治った。１ヶ月運動禁止令が出されたけど。
でも…悔しさからは逃れられない…
あの時、１人時間差をしていたら、もしかしたら、デュースに持ち込めたかもしれない…
あの時、もっと、無理をしてでも飛んで力強く打っていれば入ったかもしれない…
あの時、あの時…と考えてると、ダメだった…
それから、負けるのが怖くて怖くて、バレーをしなかった…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 10人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒鷺夜@国見は俺の嫁。 | 作成日時：2017年5月23日 17時
