撫で ページ24
リッパーside
Aくんを安心させようと頭を撫でたが、彼女の気に障ってしまったのか彼女はぽろぽろと涙を零し始めた。
リ「お、おっと…気に障ったかい？」
ごめんね、と言いながら彼女の頭から手を離そうとする。
が、それは彼女自身によって阻止された。
彼女は両手で離れかけている私の右手を掴むとその右手に頬擦りをした。
その時の顔が、あんまりにも幸せそうな顔をしていて。
『もうちょっと…撫でてもらえませんか？』
以前頬擦りをしたまま彼女はそう言う。
右手は頬擦りされているままなので刃を外した左手で私は再びAくんの頭を撫でた。
壁にかけた時計がゴーン、と鐘の音を鳴らす。
そろそろ夕飯時だ。
リ「Aくん、そろそろ夕飯の時間だよ。」
『分かりました！いってらっしゃいリッパーさん！』
リ「へアッ？」
一瞬に行こう、というつもりで行ったのだが彼女が予想とは大方異なる返事をされたので気が抜けたような声が出てしまう。
リ「何を言っているんだい、君も行くんだよ？」
彼女の思い違いを訂正するようにそう答えるとAくんは驚いたような顔をしていた。
『わ、私も食べていいんですか…！？』
リ「当たり前じゃないか！君も私もここに呼び出された客人なんだよ？」
でもでも、私なんかが…第一お金も持っていないのに、なんてごにょごにょ言っている彼女に構っているとそのうち日でもくれそうな気がして無理やりでも連れていこう、と思い腰に薔薇のステッキを付ける。
仮面も付けて、準備は万端。
仮面をつけ終わるとAを抱いた。
『キャッ！？』
……風船に括りつけている時は気がつかなかったが、この子は……恐らく育ち盛りの年頃であろう。
そして、持ち上げて分かったがこの子は育ち盛りには合わないくらいの体重をしている。
軽い。軽すぎる。
リ「…ちゃんと食べてるのかい、君…？」
あまりの軽さにそんなことを聞いてしまった。
『え、えへへ…実は最近ちゃんと食べられてなくて……。』
なんと。
リ「それはいけないねぇ、ちゃんと食べないと大きくなりませんよ。」
めっ、と注意をしながら部屋の外へ出た。
Aside
今現在、リッパーさんに抱えられたままなのですが…いつになったら降ろされるのでしょうか…。
こう抱かれっぱなしでは赤ちゃんみたいで少しはずかしいです…。
？「…リッパー、何を抱えている。」
部屋の外に出てすぐ、声色が低めの男性の声が聴こえた。
人がいることを知り、私は今すぐにでも地面に降りたくなった。
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M(プロフ) - ぐうたら猫さん» 報告ありがとうございます！最近更新してないのに読書して下さりありがとうございます！！！修正しておきますね (2019年7月6日 0時) (
レス) id: 07364ca25c (このIDを非表示/違反報告)
ぐうたら猫(プロフ) - ニャッスニャッス！誤字があったのでご報告に来ました。 祭司と占い師の中間、ハスターsideの台詞で信仰が進行になってました！ (2019年6月14日 1時) (携帯から) (レス) id: e6816c78e0 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - コメント再度ありがとうございます！！！こちらこそ美味しいネタ提供ありがとうございました！！！！！ごちそうさまです！！！！！ (2018年12月25日 20時) (レス) id: 5e16966fb2 (このIDを非表示/違反報告)
ぐうたら猫(プロフ) - 美智子姐さんとヴィオレッタ嬢との絡み、めっさ可愛いです♪ バル爺ちゃんとの関係最高っした！ (2018年12月22日 10時) (携帯から) (レス) id: e6816c78e0 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - ぐうたら猫さん» コメントありがとうございます！！！！じぃじと孫娘！？………良い関係だ……………。そのように書かせて頂きますね！ (2018年12月2日 16時) (レス) id: 5e16966fb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M | 作成日時：2018年10月13日 1時
