脱出！ ページ11
不思議そうにこちらにリッパーさんは問う。
『大丈夫だったとしても…一緒に出ましょう？こんなとこで一人でいると寒いですし…寂しい、と思いますよ…？』
自分とこの人は違う人間。
いつかのあの人たちのように自分の感性を人に押し付けるのが嫌で、出来るだけ押し付けないようにそう答えた。
そう答えるとリッパーさんは私の手から自身の右手を離して仮面の…恐らく口元なのであろうところに握った右手を当て、クククと笑った。
リ「本当に面白い方ですね。子供なのに。」
『こ、子供だと人を見くびるのは…多分…恐らく、良くはないですよ…？』
先程からリッパーさんに子供扱いされ続けておりムッ、とした私はそう反論した。
すると上の方から「それはすまないねぇ。」という優しい声が聞こえたかと思うと頭の上に彼の左手が乗せられ、優しく撫でられた。
撫でられるという行動に慣れていない私は今だ自身の頭の上にあるリッパーさんの右手を手に取り、手を握ったまま降ろさせた。
まぁ、それでも結局私の手が上に向かうような手つなぎになるのだけど。
そして手を繋いだままゲートを通り、2人でお屋敷に向かった。
がチャリ、とリッパーさんに扉を開けてもらうと中から知らない声が聞こえた。
？「まぁ、どないしたんでぇ？お帰りが随分遅ぉなりもうしたけども？」
？「どっかで道草でも食ってたんだろ。サバイバーたち全員逃がしちまった憂さ晴らしによォ！ハハハッ！！！」
？「娘を飛ばさなかったのは感謝するが…残りの3人は別に飛ばしても構わなかったぞ？」
いろんな人の声が聞こえて、どんな人が話しているのだろう、と気になり、リッパーさんと扉の影からヒョコ、と顔を出してみる。
するとそこには…ピエロみたいな格好をした男の人と、どこか別の国にありそうなお人形みたいな女の人、そしてリッパーさんとは違う仮面を付けた男の人がいた。
ヒョコ、と顔を出すとお人形のような女の人がすぐに私に気がついた。
？「あれまぁ可愛い！どこから来たん？迷子なん？」
女の人は舞うように私に近づいてしゃがんで私に目線を合わせて話しかけてくれた。
や、優しい…。
『いえ、迷子ではなく…リッパーさんと一緒に帰ってきただけです。』
？「あん？つーことはサバイバーか？見ねぇ顔だが…。」
女の人に続きピエロさんも私の方を見なからそう私に聞いてきた。
『新人、です…。新人サバイバーのA・ロゼータ…精神異常者、ですので、以後、お見知りおきを。』
ペコリとお辞儀した。
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M(プロフ) - ぐうたら猫さん» 報告ありがとうございます！最近更新してないのに読書して下さりありがとうございます！！！修正しておきますね (2019年7月6日 0時) (
レス) id: 07364ca25c (このIDを非表示/違反報告)
ぐうたら猫(プロフ) - ニャッスニャッス！誤字があったのでご報告に来ました。 祭司と占い師の中間、ハスターsideの台詞で信仰が進行になってました！ (2019年6月14日 1時) (携帯から) (レス) id: e6816c78e0 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - コメント再度ありがとうございます！！！こちらこそ美味しいネタ提供ありがとうございました！！！！！ごちそうさまです！！！！！ (2018年12月25日 20時) (レス) id: 5e16966fb2 (このIDを非表示/違反報告)
ぐうたら猫(プロフ) - 美智子姐さんとヴィオレッタ嬢との絡み、めっさ可愛いです♪ バル爺ちゃんとの関係最高っした！ (2018年12月22日 10時) (携帯から) (レス) id: e6816c78e0 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - ぐうたら猫さん» コメントありがとうございます！！！！じぃじと孫娘！？………良い関係だ……………。そのように書かせて頂きますね！ (2018年12月2日 16時) (レス) id: 5e16966fb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M | 作成日時：2018年10月13日 1時
