光る、笑顔 (ページ15)

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#14 ページ15

目｢どうしたんですか、急に…｣

和｢ごめん、今日ね、こんなことがあって…｣

説明したら飲んでくれることになって有難いなぁなんて思ってた。

目｢先輩っていつもレモンサワー飲んでますね｣

和｢元々レモンが好きで、これ以外だとすぐ酔っちゃうから…｣

目｢そうだ、話したくなかったら。でいいんですけど話……聞きましょうか？｣

目黒の目に吸い込まれるように頷いてしまう。
目黒はなんかの力を持ってるんだろうか…？

目｢今、佐久間先輩のことどう思っていますか？｣

和｢尊敬する先輩だし、頼れるし………｣

目｢うん｣

和｢離れてて寂しい。｣

目｢じゃあ、阿部ちゃんは？｣

和｢…相談とかも話せるし、あべちゃんとご飯食べてると楽しい、かな｣

目｢先輩でも違い分かります、よね。それが本当の気持ちだと思います。｣

佐久間先輩と離れていて寂しい。

この気持ちに本当は気づきたくなかった。
この部署が少しでもぐらつくのが怖かったから
結局自分の気持ちで前に進めてない、臆病なだけだ。

こんなに情けない自分が嫌になってくる

目｢取り敢えず、今日は寝てください。そっちの方がスッキリするかも。｣

和｢ありがと、今日は付き合ってくれて。｣

目｢いいえ、双葉先輩の事いっぱい知れて良かったです｣

和｢……ありがとね、目黒くん｣

初めての気持ちとめぐり逢った、日の事。