白い服【瑠璃川幸】 ページ6
Noside
時は新生夏組結成直後の話。
幸「A、ちょっとこの服着てみて」
『え……』
幸と天馬の自室の前を通りかかったAは偶然幸と出会った。
『それ、着るの?』
Aが指を指したその服は女の子の服。しかも、女の子らしい服だ。
幸「A”が”ね?」
『いやいや、むり!!』
幸の怪しげな笑顔を見てAはすぐさま逃げた。
幸「ちょ、はやっ!!」
幸もそれを見て追いかけるが、中々追いつかない。
幸「(元気100%とサイコストーカーが言ってたけど、これは早すぎでしょ!!)」
幸はそう考えながらも寮の中を走って追いかける。
前方に三角が見えた幸は………
幸「三角星人!!Aを捕まえて!」
『え、ええっ……!?』
三角「は〜い!」
そう言い、すごい身体能力で時間は少しかかったが三角はAを捕まえた。
『っ……三角はずるいよ』
幸「はぁ、はぁ……知らないし」
三角「ねぇねぇ、ゆき〜?」
幸「なに、三角星人?」
三角「どうしてAを捕まえたの〜?」
幸「Aにこの服を着てもらうためにね」
幸が手に持っている服は、白くふわふわしたトップスにデニムのショートパンツだ。
『こんなことになるなら、採寸しない方が良かった……』
Aの言う通り、幸はAの採寸を少し前にしたことがあるのだ。
幸「もう遅いよ。ほら、早く着て」
『…………分かった』
渋々といった様子で、返事をしたA。
幸「ねぇ、三角星人。みんな呼ぶよ」
三角「は〜い!」
二人による思惑はAは知る由もなく、後に大変なことになるのだった。
一成「ええっ!Aちょんがゆっきーの作った服着んの!?」
幸「そうだけど?」
一成「やばい、テンアゲ!ちょーみたいっ!!」
椋「ボ、ボクも見てみたいです!」
天馬「見てやらないことも…ない」
幸「別にポンコツ役者は来なくていいけど」
天馬「なんでだよ!?」
幸は夏組(三角除く)に呼びかけた。
一方三角は………
いづみ「Aが幸くんの作った服を!?」
咲也「見てみたいですね!」
真澄「アンタが行くなら俺も行く…」
至「ガチJKの私服ktkr」
シトロン「妹属性の服ネーッ!」
綴「オタクの会話、生々しいんでやめてください!」
三角「はやくいこ〜!」
春組と夏組がAの姿を見に行くことに……
『……寒気がする』
当の本人は寒気を感じ取っている様だ。
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作者名:ろい | 作成日時:2018年6月30日 23時