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かっこよかった ページ41

幸「……はあ」

椋「幸くん……?」

『ゆ、幸……』

幸「はい、終わり。チラシ全部はけたから帰るよ」

椋「う、うん!」

『そう、だね…』

幸「………」


幸、気にしてるよね。
なのに、どうして平気そうな顔をしてるの。ほんとは、嫌なんじゃないの。

そうやって言いたい。でも、喉につっかえるんだ。


椋「……幸くんは、やっぱりかっこいいね」

『そうだね』

幸「はあ?どこが?」

椋「さっきも……」

幸「さっきのはGOD座のファンサの真似しただけ」

椋「うん、でもかっこよかった」

『馬鹿だね、幸』

幸「……」


幸は後ろを向いて、震えた声で言った。


幸「……ちょっとこっち来て」

椋「……うん」

『………ん』


私と椋は返事をして、幸が先に入った路地裏のような場所に入った。

そうすると、幸に優しく抱きつかれた。


『……!!』

椋「…すごく、かっこよかったよ」

幸「…うん」

『…ああいうときに堂々としてられるなんて、幸のかっこよさは憧れるよ』


私は素直に思った事を口にした。


幸「…もうやめろって、わかったから」

椋「うん」

『分かったよ』

幸「……アリガト」


言い慣れていないような、片言の言葉はとても重みのあるものに感じた。


椋「幸くん、お芝居、頑張ろうね」

『絶対に続けようね』

幸「当たり前」


幸は自信満々にそう言ってくれた。






______________


いづみ「一人10枚のチケットノルマを設定するよ!」


寮に帰ってきた途端、いづみちゃんにそう言われた。


『えっーと、つまり合計50枚を配るんだ』

いづみ「そうだね!」


私にはないみたいだ…。
良かったぁ〜。

早速、いづみちゃんは幸と椋にチケットを渡していた。


『あ、いづみちゃん、ちょっと話があるんだけど…』

いづみ「??
分かったよ、夜でいい?」

『うん、急にごめんね』


私は絶対に言わなければならない事を思い出して、いづみちゃんにそう言った。

リクエストについて→←幸は強いね



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作者名:ろい | 作成日時:2018年6月30日 23時

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