ビロードウェイで夏組公演の宣伝 ページ38
一成｢へ！？｣
椋｢え、どうして？｣
椋が天馬に対しての疑問を口にすると、天馬は真剣な顔して口を開いた。
天馬｢どうしてもだ｣
一成｢テンテン、なんか事情アリ〜？｣
幸｢主演の写真と名前載せないとか意味不明｣
天馬｢今回の芝居は……今までのオレの実績に頼りたくない｣
一成｢テンテンの名前出せば、ソッコー千秋楽SOLD OUTなのに〜｣
『そういうのはちょっと違うんじゃないの？』
天馬｢Aの言う通り、そういうのは……なんか、違うだろ｣
天馬が少し口を濁しながらそう言うと、また幸が噛み付いた。
幸｢は？いつもオレ様天下の天馬様って言ってるくせに｣
『え………』
私はすこし冷めた目で天馬を見た。
天馬｢いつ言った！？Aも冷めた目でこっちを見るな！｣
椋｢まあ、天馬くんがそう言うなら｣
三角｢うんうん、いいと思うよ〜｣
いづみ｢じゃあ、残りのチケットはみんなで協力して売りきろう！｣
天馬｢悪いな｣
幸｢楽はできないってことか…｣
一成｢トモダチ、ジャンジャン呼んじゃうよん！｣
友達、か……。
うーん、今回の件は協力できそうにないかもしれないなぁ…。
翌日＿＿＿＿＿＿＿
幸｢MANKAIカンパニー夏組公演近日上映開始〜｣
椋｢【Water me！〜我らが水を求めて〜】
アラビアンナイトモチーフのお話です！よろしくお願いします！｣
幸｢よろしく〜｣
幸と椋が夏組公演の宣伝をビロードウェイでするけど、歩いている人は他の劇団に釘付けだ。
『……どうする？』
幸｢頑張るしかないでしょ｣
椋｢そうだね！｣
幸｢というより、Aはなんでメガネしてるの｣
椋｢目が悪いんですか？｣
『いや、そういうわけじゃないんだけど……』
近くにGOD座がいるからね。
まぁ、ビロードウェイに行く時は常にメガネをかけている。
『まぁ、気にしないで』
｢あっちでGOD座がストリートACTやってるって！｣
｢丞と晴翔いるかな！？｣
｢行こ！｣
私たちは目の前を過ぎ去っていった人たちを見る。
椋｢……なんだろう？｣
幸｢さあ｣
『………』
｢きゃー！晴翔ー！｣
晴翔｢クリスティーヌ……闇に閉ざされた私の世界のただ一つの光……｣
丞｢去れ！ファントム！お前の世界は闇の底だけだ！｣
｢丞、かっこいい！｣
｢晴翔〜！｣
GOD座の看板二人のストリートACTを通行人が見てガヤガヤと騒がしい。
それにしてもGOD座のストリートACTなんて久しぶりに見たかも…。
GOD座に会いました→←MANKAIカンパニー公式サイトリニューアル
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作者名：ろい
| 作成日時：2018年6月30日 23時
