春組稽古最後のエチュード練習 ページ28
私は階段を下りて、稽古場に向かう。
『っ……遅れた』
真澄｢遅い｣
至｢ガチャ引きかけたわー｣
『至に関しては関係ないんだけど』
いづみ｢まだ発声練習やストレッチしかしてないから大丈夫だよ｣
『よかった…ありがと』
いづみ｢うーん、じゃあ今日はエチュード練習しよっか！｣
シトロン｢六人だからちょっとイイネー！｣
咲也｢ちょっと？｣
至｢ちょうどとみた｣
『六人って私も？』
綴｢そうみたいっすね｣
いづみ｢確かにちょうどいいけど…A、どうする？｣
『…んー、分かった』
私が了承の答えを出すと、咲也さんは目を輝かせた。
いづみ｢じゃあ、ペアはくじで決めるね｣
いづみちゃんはそう言いくじを持ってきた。
私たちが順番に引いていく。
いづみ｢番号が書いてあるから、その順番でエチュードをしてもらえるかな？｣
因みに私の番号は【3番】
いづみ｢じゃあ、一番は誰と誰かな？｣
真澄｢俺…｣
シトロン｢ワタシだよーっ｣
シトロンがそう言った瞬間、碓氷君は顔を歪めた。
真澄｢ペア替えはあり？｣
いづみ｢なしです｣
ペア替えを要求する碓氷君に隙を与えずいづみちゃんがそう言った。
いづみ｢時間は五分ね。それでは、スタート！｣
実際、エチュード練習を見るのは初めてかも…。
設定は観光客とガイドさんで、シトロンに関しては中々のハマり役だと思う。
碓氷君もいつもの態度とは違いとても丁寧に演じているのがわかる。
いづみ｢ーーはい、そこまで！｣
『…いい感じかな。でも、碓氷君は言葉遣いをもう少し丁寧にした方がいいと思う。シトロンはもっと疑問を追求するような演技をしてもいいかも』
綴｢おぉー｣
咲也｢Aちゃん、すごいです！｣
至｢今だけ本当に演技指導だと思った｣
『ちょっと？元から演技指導ですけど？』
至はいつまでも一言余計だと思う。
いづみ｢次は二番だね｣
咲也｢オレです！｣
綴｢俺っす｣
二番のペアは咲也さんと綴だった。
内容は咲也さんが生徒役、綴が先生役の学園のもの。
咲也さんの純粋さが上手く出ていてそれを引っ張っている綴もすごいと思った。
『二人ともハマり役だね。でも、咲也さんの動きが少しだけ硬かった気がします。それに影響されて綴も表情が固かったよ』
咲也｢うっ…すいません｣
綴｢悪い、咲也｣
『咲也さんの場合は、練習をファンサービスとかに重点をおいた方がいいかも。綴は周りに流されないで』
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かはら - ろいさんの作品大好きです！頑張ってください！ (2021年1月4日 16時) (
レス) id: 2f778f3504 (このIDを非表示/違反報告)
クリスティ38(プロフ) - 曲がりなりにも助監督にたいして、口がわるすぎないですか天馬。そこからの、流れも違和感あるし少し読んでて不快でした。 (2020年3月10日 22時) (レス) id: eb0de2c665 (このIDを非表示/違反報告)
れるりく(プロフ) - あっいや修正中ですね！？すみません！！すっごく前からこの作品見てます！好きです！！ありがとうございます！！ (2020年2月8日 17時) (レス) id: d5b76f9b62 (このIDを非表示/違反報告)
れるりく(プロフ) - 更新再開したんですか！？まじですか！？ (2020年2月8日 17時) (レス) id: d5b76f9b62 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 夢花 ゆめいろ星（スター）の夢花さん» はい！よろしくお願いします！ (2018年7月6日 0時) (レス) id: 221a5d6f5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろい
| 作成日時：2018年5月20日 19時
