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光くん。 ページ6

『オレだけのお人形』





先輩と花子、それに加えて同じ祓い屋のA。4人でミサキ階段に行って存在認識されていなかった奴らを救ったのはいい。

そこまではいい。問題はそこからだ。オレを庇ったAが見事に人形になってしまった。
それは幼稚園児が喜びそうな人形に。




「あの狐は朝には戻るって言ってたけど…………どうすんだよこれ」




輝兄にバレたら終わる。

Aは輝兄苦手だし、オレ達が境界に行ったこととか七不思議と直接関係を持っていることがバレたらもう手を引かされるかもしれない。
それだけは勘弁だ、Aも嫌だって言うだろうし。




「A、お前ほんとにAだよな?」




そう問いかけても返事はない。
試しにつんつん、と頬を触ってみるも人形の布っぽい感触だけでいつもみたいな柔らかさは感じられない。




「…………あ」




しまった、これ寝る時どーすんだ?
いやまずそれよりも朝には戻るってことは夜中に戻ったりする可能性もあるってわけで……それは色々と困る。

オレの家からAの家までも境界繋げば一瞬で移動できるけどそのためには輝兄に言う必要がある。


……。
こうなったら意地だ、輝兄にバレないようにベッドに潜り込んで横に置いて寝るしかない。






_____



「っん……?」




なんかいつもより温かいし、どことなく狭い。

ふわり、と香ったその香りはいつも匂ういい匂い。
確か、この匂いは……。




「Aっ!?」

「っ、!!
…………光くん?」




Aも寝てたのかいつもより声は低め。
スっと起きて目を擦りながらオレの名前を呼んだ。




「あ、……ここ、源家だったっけ」




Aが呟くのと同時に、輝兄の声が聞こえてきた。
やべ、Aもまだ寝起きだしそれに昨日までいなかったAが朝、ここにいたら疑われる!




「っ、Aここ!」




布団に引きずり込んで、寝たフリ。
Aが動いたり声出したりしなかったら多分……大事なはず。




「光、起きたの?」

「て、輝兄!」




オレが起きたのを確認して部屋から出ていこうとした輝兄がふと足を止めた。




「A……?」

「えっ!?輝兄、Aってなんで、」

「…気のせいかな、急にごめん」




そう言って部屋から出て行った輝兄。
ちゃんと出て行ったのを確認してオレも布団から出ようとすると重みを感じた。




「すぅっ、」

「…………寝てる」




オレの苦労返せ、というかオレの横だからって油断すんなよ!

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ろい(プロフ) - さくらさん» ありがたい言葉です!すっごく嬉しいです、これからも更新頑張ります!! (2020年3月10日 23時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 長々と書いてしまいそうなのでまとめて、文章が凄い好きです!更新頑張ってください! (2020年2月29日 23時) (レス) id: f3613561c3 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - みわさん» 司くんを書くといつもこうなっちゃいます……、、完全に私好みです、すいません (2020年2月17日 1時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 月ヶ瀬@猫さん» コメントありがとうございます!頑張りますー! (2020年2月17日 1時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
みわ - 司くんえちえちですね、、すきです (2020年2月16日 22時) (レス) id: 5664b5d869 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ろい | 作成日時:2020年2月15日 20時

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