３８．がんばらない ページ46
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結果は3セットまで持ち越しの結果、勝ち。
休憩中、2人の宮にどうしてここで練習することになったのかを聞くためにねぇ、と声を出した。
「なんでここにいるの」
「ん〜…Aちゃんに会いたかったから？」
「そういうの要らない」
ため息をついてジト目で見つめると、観念しましたとでも言うようにはぁ、と息を吐いて人の良い笑みを見せた金髪。
「もしかしたらやけどAちゃん、合宿が始まってすぐ、おらんかったよな。遅れて来たりとかしてへん？」
「…した」
「なら、それが原因やと思うで。
合宿始まってすぐに稲荷崎が参加するって伝えられたはずやからな」
……言われてなかったのは偶然。
そう考えた方がなんとなく良さそうな気がしたから勝手にそう思う。
するとすぐそばで聞いたことのない声で呼ばれて振り返るとなんとなく眠そうなセンター分けの…青城1年の人。
「あの、テーピングしてくれますか？」
「じゃあ…あっち、先に行っててクダサイ」
宮兄弟そっちのけで、すぐそばのベンチを指差してテーピングテープの入った箱を手に取って跪く。
差し出された薬指をゆっくり触って、習った通りに巻いていく。
「…マネさんも怪我ですか、それ」
「エッ、あ、…これはまあ、そうかもデス」
昨日の夜、黒尾さんに巻いてもらった左手の人差し指を指差されてカタコトに答える。
「白鷺ちゃん……めちゃくちゃ人見知りなんだね〜」
「怪我してない人は帰って」
「ちょっ、冷たくない！？」
及川サン、フル無視でテーピングをして、ハサミでテープを切る。
「じゃあ、俺と友達になります？」
「えっ、国見ちゃん！？」
救急箱にハサミを直したところで、ジャージを軽く引っ張られて見てみると今さっき、テーピングをした…くにみちゃんって言われた人がわたしのジャージを引っ張っていた。
「1年なので敬語とかいらないです。
よろしくお願いしますね、Aさん」
「は、…い？」
思わず反射的に返事をしてしまったのが間違いだったかもしれない。
だって、でも、しょうがない。
目線を合わせるみたいに国見クン(？)は顔を下に向けてちょっとだけ笑ったから。
当のご本人様はご機嫌そうにありがとうございます、とか言って去って行ったけど。
「ふぅん、白鷺ちゃんは押しに弱いんだ？」
「多分、そうかも」
「…じゃあ、俺もそろそろ行こうかな〜。
またね、Aちゃん」
………なに、なんなの。
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ろい(プロフ) - ヒナさん» 果たしてオチはあるのか…？？（すっとぼけ顔）コメントありがとうございます、更新頑張ります！ (2020年6月24日 21時) (
レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - 落ちはあるのか…？あるなら白布がいいなぁ、夢主可愛い！更新頑張ってください！ (2020年6月7日 12時) (レス) id: fe45ff59f5 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - ryonさん» 可愛いですよね分かります（真顔）。応援ありがとうございます！ (2020年3月8日 13時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
ryon - え？夢主ちゃんて、可愛いすぎ、、 めっちゃ応援してます！ (2020年3月6日 9時) (レス) id: 89b2666c2a (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 青い夕日さん» ありがとうございますううう！！自分で書いてて言うのもなんですけど夢主ちゃん可愛いですよね！！更新頑張ります！ (2020年3月5日 22時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろい
| 作成日時：2019年3月8日 22時
