１．がんばらない ページ2
．
「ねむ」
「第一声がそれでいいのかよ」
教室の机に突っ伏す私に声をかけるのは、本来なら後ろの席である白布。
何故か私が登校してきたら、必ずと言っていいほど横の席の人に断りを入れて座る。
「朝って、なんでこんなに眠いんだろーね」
「朝だからだろ」
「そっか」
プツリと会話が途切れる。
耳に入ってくるのは、ガヤガヤと騒がしい教室に居るクラスメイトの声だけ。
うるさいのは嫌いだけど、今は別に嫌じゃない。
段々と下がってくる瞼は、今すぐ寝たいらしい。そのまま重力に任せて目を閉じるのも悪くないけど、生憎とそうはいかない。
「先生来たぞ」
耳元でそんな声が聞こえた。
この声の持ち主はもちろんのこと、1人しかいない。
白布は先生が来たら、自分の席である私の後ろの席に戻る。必然的に私の横を通るから、私が寝そうになっている時に声をかけてくれる。
机にピタリとくっついている上半身を起こして頬杖をつく。
一通り、先生の話を聞き流してまた白布と喋る。
「そーいえば、白布ってバレー部…だっけ」
「そうだけど」
「……楽しい？」
「まぁ、」
そっか、楽しいんだ。そりゃそうだよねぇ。朝に夕方、学生には嬉しい休日まで練習しちゃうぐらいなんだし。
「白鷺は部活、入ってないんだよな」
「特にしたいこともないんだもん〜」
中学では部活に入ってなかったにしても、高校ではしたいことも見つかると思ってたんだけど。
暇つぶしって名称で何かをするにしても、それは本気じゃないから、本気でしてる人の迷惑でしかならないって思うと入る気力すら無くなった。
「白鷺」
「んー？」
「バレー部」
そんな単語が聞こえて、思わず後ろを振り向く。
「今日、練習見に来て」
「なんで？」
「したいこと、見つかるかもだから」
……はー、つまりはマネージャーになれと？
でも私は、結構選り好みする方だからさ。ちゃぁんと好きになってからにするよ。
「……見に行くだけ」
「ん、じゃあ放課後」
『簡易的な口約束でも契約になる』
それが改めて知らされることになる。
．
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ろい(プロフ) - ヒナさん» 果たしてオチはあるのか…？？（すっとぼけ顔）コメントありがとうございます、更新頑張ります！ (2020年6月24日 21時) (
レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - 落ちはあるのか…？あるなら白布がいいなぁ、夢主可愛い！更新頑張ってください！ (2020年6月7日 12時) (レス) id: fe45ff59f5 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - ryonさん» 可愛いですよね分かります（真顔）。応援ありがとうございます！ (2020年3月8日 13時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
ryon - え？夢主ちゃんて、可愛いすぎ、、 めっちゃ応援してます！ (2020年3月6日 9時) (レス) id: 89b2666c2a (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 青い夕日さん» ありがとうございますううう！！自分で書いてて言うのもなんですけど夢主ちゃん可愛いですよね！！更新頑張ります！ (2020年3月5日 22時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろい
| 作成日時：2019年3月8日 22時
