2.がんばらない ページ3
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お昼。私からすれば、究極に眠たくなる時間。
私と白布、そして隣のクラスの川西と食堂でお昼ご飯を食べていた。
「相変わらずの少食すぎ、足りてんの?」
私のお弁当を見てそう言うのは川西。
「前までトマトジュースだけだったから、マシになった方だと思うけど」
白布のその言葉に首を縦に振る。
それを見た川西はどこか表情を変える。うわ、珍し。
「あ、図書委員の当番だからもう行く」
お弁当の包みを持って、席を立つ。
図書室、遠いから行くのめんどくさいんだけどなぁ。
_____
「あっ、Aさん!!」
「こんちゃー、五色」
図書室に入って、お弁当袋を持ってる手とは反対の手を上げて笑う。
相変わらず元気だよね、ほんと若い。
「聞いてください!オレ、今日のサーブ練でカッコよく決まったんですよ!!」
「…頑張ったねー」
背伸びして五色の頭を撫でる。
髪の毛サラサラ、しかも白布と髪型似てる……。
「とりあえずオレは本の整理するんで、Aさんは延滞者調べてくれますか!」
「はいはーい」
なんかジーンと感動してる五色は放っていて、私は図書カードを取って延滞者を調べる。
何人かいるっぽい、めんどいから早く返しに来て欲しいんだけど。
「Aさん、終わりました!!」
「うん、こっちも終わった」
ヒラヒラと延滞者の名前を書いた紙を見せて五色に言う。こんな人の少ない図書室に延滞者いるのが驚きだけど。
そんな時、ガラガラと図書室の扉が開く音が聞こえた。カウンターに座ってる私と五色はそちらを見る。
「あ、五色。ここにいたんだ」
入ってきたのは1年生。
……五色とクラスメイトっぽいね。
「なに?」
エッ、うそ。
五色は人が変わったように、落ち着いたトーンで接する。二重人格疑惑……?
「ノート提出、今日までなんだけど。忘れてる?」
「あー…ほんとだ。ごめん、教室戻ったら出すから。そのノート、そのまま持ってくから置いといて」
近くの机を指さす五色。
え、ほんと、おまだれ状態なんだけど。
「うん、分かった。ありがと」
「おう」
そうして女の子は去っていった。
チラリと五色を見る。ほぼ幻覚に等しいんだけど、これは現実だよね?
「どうしたんですか?Aさん!」
「……五色って2人いるの?」
「工はオレ、1人だけですよ?」
「だよねぇ」
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ろい(プロフ) - ヒナさん» 果たしてオチはあるのか…??(すっとぼけ顔)コメントありがとうございます、更新頑張ります! (2020年6月24日 21時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - 落ちはあるのか…?あるなら白布がいいなぁ、夢主可愛い!更新頑張ってください! (2020年6月7日 12時) (レス) id: fe45ff59f5 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - ryonさん» 可愛いですよね分かります(真顔)。応援ありがとうございます! (2020年3月8日 13時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
ryon - え?夢主ちゃんて、可愛いすぎ、、 めっちゃ応援してます! (2020年3月6日 9時) (レス) id: 89b2666c2a (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 青い夕日さん» ありがとうございますううう!!自分で書いてて言うのもなんですけど夢主ちゃん可愛いですよね!!更新頑張ります! (2020年3月5日 22時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ろい | 作成日時:2019年3月8日 22時