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分かるよ、分かるけどさ。
怖い思いして帰りたいって思うのだって普通だったら分かる。だとしてもせんせの気持ちは分からないの？自分の命かけてまで授業してるせんせの辛さ、なんで分かんないの？
「武智は何もやってない…！あんたがそう決めつけてるだけだ！」
「もう……うっさいなぁ」
咳をしながら、苛立ちを抑えながら立ち上がってせんせを押さえつけてる兵頭と光永を見る。
早歩きで近づくと瀬尾が目の前に来て、今度は私を壁に押さえつけようとしてくる。
近づく手を掴んで親指を下にして手を外側に捻った。
「っ、いっ、！」
「痛いよねぇ、……知ってるよぉ」
苛立ちを前面に出して笑う。
「何してんだよ！」
騒ぎを聞き付けたのか甲斐クン達がこっちに来た。まあそれだけならいいんだけど…甲斐軍団の4人は真っ先にこっちに来てるし、極めつけに瀬尾を蹴り飛ばした須永。
…………待って、めっちゃ痛そうなんだけど。
「ありがと、」
せんせの近くにいた兵頭と光永と立野はもちろんのこと甲斐軍団達が蹴飛ばしてくれた。
すぐさませんせの元に駆け寄ってゆっくり背中を摩る。
また後ろから皆がどんどん入ってきて準備室内は騒々しくなる。
「なんでこいつの味方すんだよ！？おかしいだろっ…！！」
「おかしいのはお前だろ！推薦取り消されるのがそんな嫌かよ！？」
「嫌に決まってんだろ、俺にはこれしかねぇんだよ…！やっと、やっと掴んだチャンスなんだよ！！」
せんせの横で何のリアクションもせずに瀬尾を見る。
これしかない、とか。
私には理解できないからただ疑問しか湧かない。一生懸命打ち込んでるのは知ってる、分かってるからこそ。
至って普通の思考を持つなら瀬尾達がやろうとしてることは正しいかもしれない。でもここで警察が来たら今までの授業は何の意味もなくなる。
景山のため、せんせのため、皆のためにも。これは絶対に暴かないといけないこと。
「その推薦者が犯罪者でも同じこと言えんのかよ？武智は景山を追い詰めた犯人かもしれねぇんだぞ！
…そんな奴からもらった推薦でもお前は喜んで行くのかよ？
今回は、しょうがねぇだろ……」
しょうがない、とかさ。それで終わったらどれだけ楽で私たちにとって無痛だったんだろうね。
「お前ならまた次があるって、」
「……そんな簡単に言わないで？」
ボロボロと涙を零しながら言う魚住を見てどこか居心地が悪くなった。
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まな(プロフ) - めっちゃ面白かったです！3年A組の小説いくつか読んでるんですが里見くんとの絡みがあるやつないかな〜って思っててめっちゃドンピシャでした！！お忙しいかと思いますがもし更新できる機会があれば更新して下さる事を楽しみにしています！ (2021年11月7日 10時) (
レス) id: 416dea9fe2 (このIDを非表示/違反報告)
こんま(プロフ) - すごく面白かったです！結構前の作品なのに、この小説を読んで、全話見返してしまいました。もし、気が向いて戻ってこられて、更新されるのを楽しみに待ってます(*´-`) (2020年3月28日 9時) (レス) id: 6f75830094 (このIDを非表示/違反報告)
りあむ - この、作品めっちゃ、好きです。更新頑張ってください。 (2020年3月7日 17時) (レス) id: 3db215812e (このIDを非表示/違反報告)
寝不足猫ﾁｬﾝ(プロフ) - 更新頑張ってください！！応援しております！！ (2020年1月25日 23時) (レス) id: a938903424 (このIDを非表示/違反報告)
ri - 続き気になります！更新頑張ってください！ (2020年1月4日 14時) (レス) id: 7096643188 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろい
| 作成日時：2019年12月29日 0時
