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「俺らと仲間になりゃいいんだよ。俺らも肩書きとか死ね!!って主義でさ、エリートぶってる奴らを台無しにしてよ……なんつーか、自然体に戻してやるみたいな」




不良は私の蔑んだ目線にも目を向けず、自慢げに話を始める。


厭だ厭だ。すごく不愉快なの、辞めて。

そんな気持ちが胸の奥に唯々募ってゆく。
何時の間にか私は笑っていた、莫迦にするような死人(しびと)に向けるような笑顔で。




「_____台無しの伝道師って呼んでくれ」




嗚呼、もう駄目。




「……莫迦みたい、」




気が付けばそう呟いていた。

止まろうとしてももう遅い。止まることなど出来やしない。




「云っていること、何も面白くないよ。唯、自分たちを正当化したいだけ。人に罪を被せて人生を台無しにして楽しいの?
…自慢げに云っていること全部、莫迦みたいなことなのに」




最後にまた笑うと横から心配そうな目線が突き刺さった。それに気付かないふりをして、不良を見据える。

すると私の首を掴んで、馬乗りの体制になった。




「ッ、あはは、佳いよ。
私を殺してこの矛盾した世界から私を救ってくれ」




首を絞められながらにそう云った言葉はどの様に聞こえただろうか。

そうして直ぐに遠くの方から数人の足音が聞こえてきた。
茅野さんと神崎さんをチラリと見て、手首を切る覚悟で縄を切った。




「来た来た、うちの撮影スタッフがご到着だぜ」




そう云って私から視線が外れた。私も釣られて扉の方に目線を向けた。

扉から現れたのは不良の格好をしていない不良達だった。ぼろぼろになった不良達は雑に床に投げられた瞬間に、私の上に馬乗りになっている不良の肋へと拳を入れる。
完全に油断していたのか無抵抗で殴られた。




「修学旅行の栞1243P。班員が何者かに拉致された時の対処法…」




見慣れた人物達の一人であった。




「皆!!」

「ふふ、遅かったねぇ」




嬉しそうに声を上げる茅野さんと神崎さんの縄を解きながら、赤羽くんを見る。




「てめぇら…なんでここが分かった!?」

「土地感のない輩はそう遠くに逃げない。
先生がマッハ20で下見した拉致実行犯潜伏対策マップが役に立つでしょう」




一通り見た必要があったみたいだよ、本当。




「で、どーすんのお兄さん等?こんだけのことしてくれたんだ。あんたらの修学旅行はこのあと全部……入院だよ」




そう云って赤羽くんは不敵な笑みを零した。

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ろい(プロフ) - 零さん» ひぇっ、恐れ多いです…。今週の更新はあまり出来ませんが来週は頑張ります!!これからもこの作品をよろしくお願いします! (2019年6月20日 23時) (レス) id: 221a5d6f5e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - めちゃめちゃ面白いやんけ……暗教も文ストも好きだからめっちゃ好き……))更新無理しない程度に頑張って下さい!楽しみしにしてます!!! (2019年6月20日 22時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 柊まふさん» 最高と言っていただけるなんてすっごく嬉しいです!今、書き直しをしているのでまた1から読んでみてみるのも面白いかもしれません、是非どうぞ! (2019年5月23日 6時) (レス) id: 221a5d6f5e (このIDを非表示/違反報告)
柊まふ(プロフ) - 最高です!更新 楽しみです! (2019年5月22日 16時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 無気力さん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2019年5月21日 21時) (レス) id: 221a5d6f5e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ろい | 作成日時:2019年4月14日 20時

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