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「まじ完璧」

「なんでこんな拉致りやすい場所歩くかねぇ」




そんな声が聞こえて、私はGPSの機能をONにして、自身の服につける。

改めて前を見据えると明らかに私たちより体格の佳い男子高校生が数人居た。
それは勿論後ろにも居るようで、つまりは囲まれた状態と云う訳だ。




「…何お兄さん等?観光が目的っぽくないんだけど」




私たちの前に自然と前に出る赤羽くん。

……私の任務は護衛だから成る可く余計なことしないで欲しかったんだけど。




「男に用はねー、女置いてお家に帰んな」




そう云って徐々に距離を詰めてくるその人たち。

首を鳴らして狙いを定めていると突然に鈍い音が聞こえた。
音のした方向に目を向け、見てみると赤羽くんが不良の一人を電柱に打ち付けていた。


之は所謂、チャンスなのでは。

直感的にそう思った私は奥田さんの腕を引っ張り、奥に隠した。その際に、例の栞に書かれた対処方法の頁の数字と位置情報が分かるための小さな端末もブレザーのポケットに入れて置いた。





「…問題起こしちゃったねぇ、赤羽くん」

「やられるよりマシでしょ?」

「まぁねぇ」




不良の拳を交わしながら、茅野さんと神崎さんを見ると既に捕まっていた。

…之は拙い。そう悟った私は態と殴られて気絶した振りをした。
災難だなぁ、なんて柄にもなく思いながら。





__________



適当な所で目を開けると見覚えのない場所に横たわっていた。
小さくため息をついて、今起きたと云う演技をして重たい体を起こした。

手は勿論、後ろで縛られていた。私は悟られない様に袖に隠していたナイフを出して縄を切っていく。




「Aちゃん…!」

「…佳かった、二人とも無事だね〜」




起き上がった私を見て二人は安心した表情を見せた。

…却説、問題はここからかな。如何に此の窮地を切り抜けるか。




「そっちの嬢ちゃんも起きたか」

「お陰様で」




貼り付けた笑みで笑う。
…終わった後、頬が痛くなるから成る可くしたくないんだけど。




「………そういえばちょっと意外。真面目な神崎さんにもああいう時期があったんだね」

「??
なぁに、其れ」




私は起きていない振りをしていたから勿論知らない振りをする。

茅野さんは今までの経緯を説明してくれた。そうした後、神崎さんが嘆いたかの様に呟いた言葉は不良を反応させてしまうことに私は気づくことが出来なかった。

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ろい(プロフ) - 零さん» ひぇっ、恐れ多いです…。今週の更新はあまり出来ませんが来週は頑張ります!!これからもこの作品をよろしくお願いします! (2019年6月20日 23時) (レス) id: 221a5d6f5e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - めちゃめちゃ面白いやんけ……暗教も文ストも好きだからめっちゃ好き……))更新無理しない程度に頑張って下さい!楽しみしにしてます!!! (2019年6月20日 22時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 柊まふさん» 最高と言っていただけるなんてすっごく嬉しいです!今、書き直しをしているのでまた1から読んでみてみるのも面白いかもしれません、是非どうぞ! (2019年5月23日 6時) (レス) id: 221a5d6f5e (このIDを非表示/違反報告)
柊まふ(プロフ) - 最高です!更新 楽しみです! (2019年5月22日 16時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 無気力さん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2019年5月21日 21時) (レス) id: 221a5d6f5e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ろい | 作成日時:2019年4月14日 20時

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