修行とドーピング ページ5
あれから4年がたった。
ミカ、外も楽園なんかじゃなかった。
ここもミカを殺した吸血鬼たちがうんざりするほど溢れ返ってる。
「死ね、人間!」
後ろから聞こえた声。
私は手に持っている蛍丸を一振する。
そうしたら、吸血鬼から煙の様なものが出て消えた。
君月「…おい!ここでずっと戦っても埒明かねぇぞ。
先へ行こう!」
三葉「賛成だ。グレン中佐の命令も敵司令塔がいる新宿五丁目へ、集合しろ だ。敵の頭を一気に叩くぞ!」
与一「優くん!」
『優ちゃん』
シノア「行きましょう、優さん」
優「よし、行くぞ!!」
優ちゃんの言葉を合図に私たちは一斉に駆け出す。
シノア「あ…ところで最前線に行く前にちょっといいですか?優さん、Aさん」
優「あ?」
『なに?』
シノア「突然ですが、今から優さんとAさんの第一回目の修行を始めまーす♪」
優「はぁ?」
『し、修行?』
いや、本当に突然だな、と思いながらもそれを口には出さず呑み込む。
シノア「はい、足を止めないで〜。前線に行きながら説明します」
優「ちょ、お前…こんな状況で何言っ…」
シノア「こんな状況だから言ってます」
『…というと?』
シノア「すでにさっきの吸血鬼の貴族とぶつかってわかったと思いますが、いくら優さんとAさんが【鬼呪装備】の中でも最上位【黒鬼】シリーズの保有者とはいえ、今のままだと瞬殺です。
前線に出てもまるで役に立ちません」
『それで?一体何をすればいいの?』
シノア「流石、Aさん。理解しているんですね」
『そんなにわかりやすく言われたらね』
優「結局何なんだよ?吸血鬼を殺せんなら俺はなんでもするぞ?」
優ちゃんがそう言うと、横で与一と三葉が焦るような顔をしているのが目に入る。
シノア「いや〜といっても別に今回は特別なことは何もないんですが〜、やるのは簡単。これです」
シノアはそう言い、カシャッと音が鳴るものを取り出した。
『ドーピング、みたいな?』
シノア「ええ、いま一番最先端の修行法です」
シノア「飲むと鬼と同化しやすくなって、本来の力が引き出せます」
『ふーん』
シノア「理論上、一錠飲めば1.5倍_____二錠飲めば1.8倍の力が使えます」
『三錠は?』
シノア「内臓すべてが破裂します」
優「え…」
私はつい、走っている足を止めた。
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まゆ - 続編おめでとうございます^_^面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年4月1日 23時) (レス) id: 406c27ad01 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - シオンさん» コメント、ありがとうございます!そうですよ〜!刀剣乱舞の蛍丸をイメージにしています (2018年8月12日 21時) (レス) id: 221a5d6f5e (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 最初から読ませていただきました!面白くていいと思いました!更新頑張ってください!それと質問で、夢主の黒鬼装備の鬼って刀剣乱舞の蛍丸ですかね? (2018年8月12日 12時) (レス) id: c7ded62622 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 五月七日さん» ありがとうございます! (2018年7月26日 21時) (レス) id: 221a5d6f5e (このIDを非表示/違反報告)
五月七日(プロフ) - 凄く面白いです!応援してます!更新待ってます! (2018年7月26日 20時) (レス) id: 5bf48274f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ろい | 作成日時:2018年7月11日 14時