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踏み絵と面接試験 ページ19

『……!』


誰もいないのに後ろの扉が閉まった。
これ、何がしたいの?

そう思っていると違うところで明かりがついた。


『なに…?』


そこには吸血鬼がいた。
武装も何もしていない吸血鬼。


「………おまえを……殺す」

『いい度胸だね。死ぬのは君だよ?吸血鬼』

「死ね人間!!」


私は蛍丸を出して、吸血鬼を真っ二つに斬った。


『……それで、お偉い柊様は何がしたいんですか?』


私がそう言うと部屋の明かりがついた。
見ると深夜さんもいる。
ここは知らないフリでもしておこうかな。


暮人「裏切り者を試す踏み絵だよ。
おまえが吸血鬼を殺せるかどうかを試した。
結果、おまえは非武装の吸血鬼を平然と殺した__という事実が一つ増えたな。」

暮人「だが、ただそれだけだ。では、面接を始めようか」

暮人「柊暮人。日本帝鬼軍の中将だ。
面接試験を始めよう」

暮人「さて、ではおまえが誰で信用に足る人物なのかについての面接試験を始めよう」

暮人「まず、おまえの純粋な剣の技術を見せてもらおう。
【鬼呪】を発動するな」

『…分かりました』


もちろん、信用なんてしていない。
グレンに釘を刺されたばっかりだしね。


深夜「Aちゃ〜ん、あんまり暮人兄さんの言うこと、
信じない方がいいよ」

『…はい?』

暮人「もう遅いよ。憑依しろ【雷鳴鬼】」

『っ!!』


私は後ろへと飛んだ。

後ろに飛んだら、攻撃の角度は決まってる。
頭の中で計算して、死角なら分かる。


『蛍丸、力を貸して』

蛍丸「(いいよ〜ん)」


私は思い切り蛍丸を振るった。

前から姿を現した中将はそれを受け止めた。


そこからは攻防の繰り返しだ。それに、勝敗は全然決まらない。

………飽きたなぁ。


暮人「もういい」


そう言われて、蛍丸を直した。

次の瞬間、首には刀が向けられていた。


『なっ……!』

暮人「なるほど。おまえの実力はわかったよ」

『騙したんですね』

暮人「ああ、そうだな。で、それが?
戦場で騙されたと叫びながら死ぬか?」

『………』

暮人「だが、その態度はいい。
もういいと言う主家の言うことを疑いなく聞く。
その姿勢には好感が持てる」

『それはどーも』

暮人「跳ねっ返りのグレンの部下とは思えないな」

『中将も刀を直してはどうですか?
私は攻撃をする気はありませんし』


私がそう言うと、無言で刀を鞘へと収めた。

背後に回り込み、私は蛍丸を振るった。


葵「…ぐっ、この子、強………」

【具現化】と【憑依化】→←出世と怖いところ



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まゆ - 続編おめでとうございます^_^面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年4月1日 23時) (レス) id: 406c27ad01 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - シオンさん» コメント、ありがとうございます!そうですよ〜!刀剣乱舞の蛍丸をイメージにしています (2018年8月12日 21時) (レス) id: 221a5d6f5e (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 最初から読ませていただきました!面白くていいと思いました!更新頑張ってください!それと質問で、夢主の黒鬼装備の鬼って刀剣乱舞の蛍丸ですかね? (2018年8月12日 12時) (レス) id: c7ded62622 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 五月七日さん» ありがとうございます! (2018年7月26日 21時) (レス) id: 221a5d6f5e (このIDを非表示/違反報告)
五月七日(プロフ) - 凄く面白いです!応援してます!更新待ってます! (2018年7月26日 20時) (レス) id: 5bf48274f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ろい | 作成日時:2018年7月11日 14時

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