ワッツ？ ページ6
「わ〜ぉ 凄い！これは凄い！
初めて観ました」［ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ］
純粋に驚き目を輝かせながら拍手をする少年に
気分良くなりムフフンとドヤ顔をする
「そう？凄い？(初めて音楽を鳴らしてみたけど
案外才能があるのかもしれないわ)
…もっと褒めてもいいわよ
700年も生きると神経も図太くなって
恥ずかしさも消えるんだから」
「700年生きてるんですか？」
少年にそこを復唱され思わず
髪を撫でつけていた手が止まる。
ジト目で空を睨み 口が曲がるが
このままでは図星のようになってしまう。
「…………比喩よ比喩」
しぼりだしたその言葉に少年は目を細めて笑った。
その笑顔に更に顔を歪ませたが
少年は笑顔を深めるだけだった。
「はぁ…とりあえず
少年は早く帰んなさい。
こんな怪しい者と話すもんじゃないわよ」
そう言いながら浮かせていた箱を消して
ジビエを置いていた机を引き寄せ椅子に座り頬杖をつく
私の言葉にわざとらしく大袈裟にびっくりする少年
「まさか！こんな愉快なのに帰るだなんて
そんなつまらないことしないですよ
それにAは怪しくないですし」
「……少年。」
怪しくないというその言葉に感動して
少年の分の椅子を取り出して座るように促した
そして少年は躊躇うことなくその椅子に座り
最高の笑顔をこちらへ向けた
「Aは立派な道化師です」
その言葉に頬杖をついていたのを外し項垂れた
「はぁ…まぁ、それでもいいわ
…そういえば少年、小腹は空いているかしら
ジビエがもう一つあるから良ければどうぞ
鹿肉が嫌いでなければだけど。」
「そんな！嫌いではないですよ
むしろ好物です」
「そう。それなら良かったわ
そして普通はこんな見た目の人から食事を誘われても
乗ってはダメよ 何考えてるのかわからないんだから」
「HAHAHA、面白いことをいいますね」
おどけたように言う少年に少しジト目になるが
これも何かの縁だしジビエを振る舞った。
少年は意外にも食べ方が綺麗で見惚れる
育ちがいいのかもしれないわね
程なくして机から食べ物が消えたので
立ち上がり少年へ視線を向けた
「私はこれで帰るけれど
少年も暗くならないうちにお家へ帰りなさい」
「もう帰るんですか？
次はいつ来ます？来週？明日？」
その言葉に思わず笑った
ちょびっとかもしれないけど
もしかしたら懐かれたかもしれないわ
「すぐ来るようにするわ
案外 今日は楽しく過ごせたからね」
「約束ですよ」
「ええ、約束しましょう。」
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どどんこ(プロフ) - ：柄乃空ちゃん：さん» ありがとうございます。柄乃空様！拙いものではございますが少しでも楽しんでいただけましたら幸いです。また、返信遅くなりましたこと申し訳ございません。引き続きよろしくお願いいたします (4月21日 22時) (
レス) id: c5997018ae (このIDを非表示/違反報告)
：柄乃空ちゃん： - 神作の予感✨更新頑張って下さい！ (2月16日 2時) (レス) @page1 id: b670a6340b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どどんこ | 作成日時：2024年2月15日 22時
