ノｫーウェイー！！ ページ5
「ふ〜〜ん」
「…」
右から左にわざと顔を動かして
ふ〜んと言った少年にひらひらさせていた手が止まる
こうなったら 強行突破あるのみだわ
全然信じていないもの、この子
恐ろしい子ｯ
そもそも何でこの見た目で怖がらないわけ？
ここがモンスターの会社で怖がらせ屋だったら
落ちこぼれもいいとこだわ
「ふ〜、坊や」
「？」
覚悟を決めるときよ
勢いって大切
首をかなりの角度で傾げてるとこも
可愛らしいけれど流されてはダメよ
必ず誤魔化すの
そう！！歌でね！
勢いでいけるでしょ
そう結論づけ頷き
背中に左手を回しステッキを取り出した
パッパッパｯと手のひらでリズムをとる
「Hey〜〜〜？♪
坊や！少年ｯ！いいかしら♪
ここはステージ♪」
ぐるりと床を円描くように回せば
パッとステージが湧き上がるのと同時にタンッと音をたて
ステージに降り立ちステッキをカツンｯと鳴らした
軽快なリズムの音楽が背後で鳴り出した
「ウノ♪ドス♪トレスｯ♪おっとスペイン語は嫌？♪
ｳｯﾌﾟｽ、しつれ〜い♪
見ての通りマジシャン♪
軽快なステップも踏めるの♪」
少年の周りをぐるりと周り
少年の手元にシルクハットを出現させて
ステッキをひと振りする
するとポンッと音が鳴り 中から鳥が飛び出し
シルクハットが消え去った
くるりとステッキを回しながら
タンッタンｯとステップを踏む
背後では楽器が一人でに動きライトもそれに合わせて
愉快に踊り出す
「素敵なステージ♪他では味わえないわ、uhhh!
どんな夢もどんな野望も思いのままｯ♪
一瞬の幸せ見せてあげよう♪
マジシャンはどんな手段でも使うの♪
アンノウン♪アイノウ♪ユノウ〜♪」
くるりと勢いよくまわりパッと仁王立ちで立ち止まって
ステッキを上に掲げればパンッとクラッカー音が鳴り
ヒラヒラと色とりどりの紙が舞い落ちる
「アンｯドゥ、トロワｯ♪
アンｯドゥｯトロワｯ♪
今度はどうかしら♪訛ってる？♪
マジシャンだから仕方ないわよ♪hahaha」
ポンッポンッポンッとウサギを出現させ
そのウサギ達が軽快にタップを繰り出す
そしてステッキを揺らしながら少年の頭に帽子を被せる
ラッパも増やして音楽はクライマックスへ向かう
愉快な音楽と相まって気分はもう海外のアニメ映画
「なんでもマジシャンにおまかせしてね♪」
箱を浮かせ それに寄りかかって
少年に向かってウィンクをかまして音楽が
ちょうど鳴り止んだ。
背後ではネオンの光文字が点滅してる
文字はもちろん マジシャン
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 65人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
どどんこ(プロフ) - ：柄乃空ちゃん：さん» ありがとうございます。柄乃空様！拙いものではございますが少しでも楽しんでいただけましたら幸いです。また、返信遅くなりましたこと申し訳ございません。引き続きよろしくお願いいたします (4月21日 22時) (
レス) id: c5997018ae (このIDを非表示/違反報告)
：柄乃空ちゃん： - 神作の予感✨更新頑張って下さい！ (2月16日 2時) (レス) @page1 id: b670a6340b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：どどんこ | 作成日時：2024年2月15日 22時
