ウップス ページ14
「A……もう一週間元気がない…
一体全体どうしたと言うんだ」
食事の場でダディーが私を心配してそう言った。
ゆっくりと顔をあげダディーを見れば
眉をさげて心配そうにこちらを見ていた
「あぁ…うぅん…心配しないで…ダディー」
私がそう言ってもダディーの表情は変わらなかった
むしろどんどん眉が下がっている
私はフォークを置いてまた口を開いた
「…ダディー、本当よ大丈夫なの
ちょっと受け止めるには時間がかかちゃってて
…まあ、一種の成長期みたいなものだわ」
「ティーンエイジャーがなるというアレか
ふむ…しかし今年で」
「駄目よ 私はいつまでもティーンエイジャーだわ」
年齢のことを言われると思い
急いで遮ればダディーは目を真ん丸くした
「そうかそうか
ところでAよ 受け止めるとはどういうことだ？
…もしかして変な悪魔にでも会って
求婚デモ サレタノカ？」
「待って待って
ダディー待って！求婚なんかされてないから
巨大化しないで角も抑えて！」
いきなり怒り出して巨大化するもんだから
びっくりして立ち上がってしまった。
パタパタとダディーの元に駆け寄り
両腕に手を添える
そうするとダディーは巨大化をやめ
元の大きさに戻ってくれた
「ソウカ…ソれならばいいのだ
しかし、そう深く考えこむでないぞ
Aは笑顔が一番だ…母も……そうだ
そうだ、Aは一度も母に会ったことがないな」
頭を撫でられながら
ダディーの話を聞いていると
母の話になった
「母？…私、てっきり母は…
いないものだと思っていたわ」
「無理もない…一度も話していないからな」
ダディーは眉を下げて目を閉じた
「Aの母は……私が地獄にきたばっかりに
Aを産み落としてすぐに引き裂かれて以降
天国で基本的に閉じこめられている」
「…天国で？」
「あぁ、そうだ
母も天使だからな」
確かに…ダディーはレヴィアタンだから…
地獄に来る前に愛し合っていたなら母も天使なのは
当然か……
私はてっきり普通に悪魔だと……
だって私が産まれたのが700年前ぐらいだから…
たしか今は西暦1900年代ぐらいだもの
普通に考えてダディーが地獄に来たのは少なくても
西暦前だわ
「お前の次の誕生日までに私が手配しよう」
「え？」
「一度ぐらい会っても許されるぐらいには
長い年月が過ぎたからな…」
目を開け 視線を上にあげ思い耽るダディー
その姿に思わず眉が下がり
涙腺まで緩んでしまう
「あぁ、泣くなA」
「だって、ダディー」
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どどんこ(プロフ) - ：柄乃空ちゃん：さん» ありがとうございます。柄乃空様！拙いものではございますが少しでも楽しんでいただけましたら幸いです。また、返信遅くなりましたこと申し訳ございません。引き続きよろしくお願いいたします (4月21日 22時) (
レス) id: c5997018ae (このIDを非表示/違反報告)
：柄乃空ちゃん： - 神作の予感✨更新頑張って下さい！ (2月16日 2時) (レス) @page1 id: b670a6340b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どどんこ | 作成日時：2024年2月15日 22時
