ソーリー ページ13
燃え尽きた死体の元へ行き
両手を合わせる
海外にいるから…こんな風習ないけれど…
でも…それでも染みついた文化は決して離れない
「A？」
アラスターが後から声をかけてきた
私はそれにコクリと頷く。
この少年には本当に赦されないことをした。
なんの罪もないはずなのに
願わくば次の世で安寧のもと過ごしてほしい
…アラスターに恐らく罪の認識はない。
殺人を楽しいことと言った
説得すらも無駄だ
恐らく、アラスターはまた殺人をやる
捕まれば死刑は免れない
そしてその行く末はきっと地獄行きだ。
「アラスター…今日は帰るわ
あなたもすぐ帰りなさい」
とりあえず今は考える時間が必要だ
そう思いながらアラスターの方へ振り返った
アラスターは眉間にシワを寄せながらも
こちらに不適な笑みを見せる
「A」
「また会いましょう」
そう言い指をまた鳴らしてポータブルを開き
自動的に地獄にある自室へと戻った
「………はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
深いため息をはき肩を落とす
パチンと額に手を当て下へ落とす
若干下瞼が引っ張られるがそれを気になどできなかった
「なんだって………もう………はぁ〜〜〜〜」
ベッドまで歩きボスンッと背中から倒れる
天蓋を見つめて腹の上で手を握る
「……………」
あのアラスターがまさか殺人をおかすなんて…
信じられない…
だって、殺人なんて…そんな…
地獄にいるときだって
そんなこと身近で起きたことなかったのに。
とりあえずもう今日は寝ましょう。
＊＊＊＊
「……hhhm.
まさかAに見られるとは…
いずれは知らせていいとは思ってたが…
まあ、仕方ない」
哀れな悪魔
強い悪魔であるはずなのに
そんな様子を一切見せず
まるで貴族のように振る舞う彼女に
心の底から笑いが込み上げてくる
5つの時から姿が変化しない彼女は
こんな世界で暮らしている中、
人生のスパイスとなっている
間抜けで…それでいて自己愛が強い彼女
悪魔なのに道徳心があって、
踊りはちょっと下手だが演出には目を見張るものがある
関わってきた時間は少ないのに
5つのときから彼女がずっと忘れられなかった
衝撃的な目の色と角は幼いながらに
感動を覚えた
「あぁ、マイディア
あなたの視界に入った者に嫉妬のような感情を抱けた
所有物を取られてしまうような、あの感覚は
本当に不愉快だ」
いっそのことどこかへ閉じ込められたらいいのに
そうすればずっと楽しめる
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どどんこ(プロフ) - ：柄乃空ちゃん：さん» ありがとうございます。柄乃空様！拙いものではございますが少しでも楽しんでいただけましたら幸いです。また、返信遅くなりましたこと申し訳ございません。引き続きよろしくお願いいたします (4月21日 22時) (
レス) id: c5997018ae (このIDを非表示/違反報告)
：柄乃空ちゃん： - 神作の予感✨更新頑張って下さい！ (2月16日 2時) (レス) @page1 id: b670a6340b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どどんこ | 作成日時：2024年2月15日 22時
