……ワッツ？ ページ11
「え？」
面白くないと発言したアラスターに
びっくりして振り返って立ち上がる
「アラスター」
「A、だめですよ
あなた、ここら辺のこと何も知らないでしょう？
私が送り返します」
た、たしかにそうだわ
私は人間界の森から抜けたことがないもの
彼の言う通りだわ
「それもそうだわ…じゃあアラスター
この子を送り届けてね」
「……あ、」
「えぇ、勿論“おくり”届けますよ」
笑顔でそう言うアラスターに安心して
ドレスの裾を掴む少年の手をとった
「坊や 大丈夫よ
すぐ帰してあげるわ
アラスターお願いね」
「ええ」
笑顔で少年の背中を一瞬触り
すぐにアラスターは背中のほうで手を組んだ
「ついてきなさい」
「、あっはい」
「では、行ってくるので
それまでは帰らないでくださいA」
「え？、えぇわかったわ」
目を細めて言うアラスターに頷き
少年と共に歩いていく背中を見つめた
「……意外とここから森の出口って近いのかしら？
それなら人間化してるし」
私も行った方がいいかしら？
「…そうね、そうしましょう
帰らないでと言われたし」
パチンッと指を鳴らし机を消して
アラスターたちが向かった方へ歩き出した
＊＊＊＊
「〜♩」
アラスターは少年を前に歩かせ
鼻歌をならし歩く
先程、自分だけが知ってるAと出会い
更にはあなたを撫でられた少年
その少年が大変不愉快であった。
「頭を撫でられてどうでしたか？」
「…え？……安心して嬉しかった……かな」
肩をびくりと振るわせそう答える少年に
ふ〜ん、と声をだし目を細めた
「では撫でられた部分が無くなるとどうなるかな？」
「……え？」
＊＊＊＊
「〜♩〜♪」
鼻歌を歌いながら森の中を歩く
ふと濃い血の臭いが漂い足を止めた
キョロキョロと辺りを見渡し
臭いのもとへ歩く
「(…なにかしら、とっても嫌な感じがするわ)」
胸元へ両手を持っていき握りしめる
「「〜♩〜♩」
「…！」
聞こえてくる鼻歌に思わず立ち止まる
この声はアラスターのものだ
もしかして…
怪我でもしたのかしら
鼻歌の聞こえる方へ走ると血の臭いもきつくなっていく
その事に焦りを覚える
「アラスター！！大丈……え？」
アラスターの後頭部が見え声をかけたが
彼の足元に転がる物体を見て目を見開く
「ア、アラスター」
「おや、A 来たんですか？」
「…ア、アラスター
あ、あなたそれ…」
「ん？ああ
ちゃんと“還し”ましたよ あの世ですが
結構楽しめました」
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どどんこ(プロフ) - ：柄乃空ちゃん：さん» ありがとうございます。柄乃空様！拙いものではございますが少しでも楽しんでいただけましたら幸いです。また、返信遅くなりましたこと申し訳ございません。引き続きよろしくお願いいたします (4月21日 22時) (
レス) id: c5997018ae (このIDを非表示/違反報告)
：柄乃空ちゃん： - 神作の予感✨更新頑張って下さい！ (2月16日 2時) (レス) @page1 id: b670a6340b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どどんこ | 作成日時：2024年2月15日 22時
