アイドルだって・・２【Hokuto.M】 (ページ23)

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音「白玖ちゃん久しぶりー！！」

『わ、音ちゃん！ほんとに久しぶりだね！？」

音「最近TLで見ないから担降りしたとばっかり思ってた〜...」

今日はニュージーズ当日。

一緒に入るこの子は音ちゃんこと【 neiro 】ちゃん。

オタクあるあるだけど知ってるのはどの辺りに住んでいるのかと誰を好きなのかってことくらい。

本名だって、本当の住所だって知ってるけど、申し込みの時に入力するから知ってるだけでだから何？ってくらいの情報。

オタクに前情報とか要らないから。大事なのは自担への気持ちと熱量！

『へへ、ちょっと忙しくてなかなかTwitter見れてないんだよね..』

音「ううん、お仕事忙しいもんね？
元気にしてるのが分かっただけで十分！

今回はお供ありがと〜！」

『そんなそんな！私こそお誘いしてもらっちゃって..！
ニュージーズ観に来るのすっごい楽しみにしてたから..！』

音「白玖ちゃんとなら安心して見れそう...
同担に負けないように頑張るので...」

そう、音ちゃんは強火京本担。

自担の久しぶりの舞台を観るのは勿論だけど出来るだけ同担とは入りたくない..！ってタイプだからこうやってお誘いを受けた。

私も軽く同担拒否気味だからその気持ちはわかるし、本当にニュージーズには行きたかったから一緒に申し込んで当選したってわけ。

『ここで同担に勝つのは至難の技だろうけどまず気持ちは大事！』

音「って言っても今日は席があんまりだから...ごめんね席運良くなくて....」

『とんでもない！観れるだけでありがたいし、しかも列は後ろの方だけど席はドセンじゃん。全体見渡せていいと思う！』

音「白玖ちゃんのそういうところ本当好き...次ツアーも連番しようね..！」

『..うん！絶対しよう？』

なんてやりとり、いつものやりとり。

いつもと変わらないやりとりのはずなのに..一つ違うことがある。

前にあった時はただのオタクだった私は今、どれだけ仲のいいオタクにだって言えない秘密を抱えている。

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