- 3 ページ30
.
side : you
.
目の前で食事をする登坂は
美 そのもので
多分 今までに何人もの
…いや、何十人?
そんな数の女性達が
恋に落ちて それから
___泣かされてきたんだろうなって
そう思ったら 思わず笑ってしまった。
.
「……ナニ笑ってんだよ」
『いや、、
登坂は今までどれくらいの女の人達を誑かしてきたのかなって』
素直にそう言ったら
「はぁ?」
って 怪訝そうに片眉を上げた。
.
.
『……ソレ』
楽しくなって 笑いながら
ふと 綺麗にラックにかけられたジャケットに目を移す。
「…ん、?」
『ハリスツイード』
決して安いものじゃない。
でもそれを 完璧に着こなしていた登坂は
「あぁ、これ?」って
さっきまで着ていたソレを見ながら
「好きなんだよね、服とかファッションとか」
それから私達が共通の趣味で盛り上がるのは必然で
その会話の節々で
「良く似合ってる」
「センス良いね」
「……綺麗だよ」
そうやって
普通の女の子だったら勘違いしちゃいそうな言葉をくれる登坂。
___ストール、置いてきて良かったな。
舞い上がりそうになる度に
自分の服を見下ろして ブレーキをかける。
でも
そんなセーブも いとも簡単に
登坂は壊していくんだ。
.
.
.
『美味しかった、有難う』
御馳走してくれた登坂にしっかりお礼して
さっきの時計台に出た頃には 辺りはすっかり暗くなっていた。
楽しかったな、
純粋にそう思いながら別れを告げれば
登坂は
「近くまで送る」
って いつ呼んだのか 現れたタクシー。
驚く私を 半ば無理矢理押し込んで
「住所、言って」
少し強引に 反抗の余地も与えられず
言われるがままに 運転手に住所を告げる。
.
久しぶりに 酔ったかな…。
何となく 気恥ずかしくなって
登坂の方を向けずに 窓の外に目を向ける。
向けるわけない、
今 きっと貴方の瞳を見てしまったら
もう 戻れないでしょ。
.
無言で重ねられた掌の熱を感じながら
そんな事を 思った。
.
262人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「登坂広臣」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユキ(プロフ) - みきさんのペースで更新楽しみにしてますね(*・∀・*) (2020年3月29日 19時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 次のお話は臣君なので楽しみです今日から三代目追加グッズ出ましたけどみきさんは何か買いましたか?私はちょっこりさんのぬいぐるみ売り切れたので来月京セラで買います(*>ω<*) (2019年10月15日 12時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - ユキさん» こんにちは。三代目のLIVEは、先月東京ドームに行きました^-^ そうなんですね、楽しんできてください♪ (2019年10月13日 16時) (レス) id: 9b9f998692 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - みきさん初めましてこんにちは来月は三代目ライブありますけどみきさんは三代目ライブ観に行きますか?私は来月直己さんの誕生日京セラ観に行きます (2019年10月13日 12時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - ユキさん» こんにちは。コメント有難う御座います^-^ そう言って頂けて嬉しいです、何卒これからもよろしくお願いいたします♪ (2019年10月13日 12時) (レス) id: 9b9f998692 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みき | 作成日時:2019年10月11日 17時