性格悪い宮侑

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「 あ、なんかすみません、私もう帰りますね」





少し、今の言葉にハッとする。侑くんは凄い人だけど、それ以上に怖い人で、"優しい"人で、裏が見えない人だ。そんな彼が私は分からない






「 すまんな、こっちが長話し過ぎたわ」


「 いえ、こちらこそお時間取らせました……」





会釈をして、教室を後にする。私を見送ってくれる北先輩を背に私は少し後悔をしていた。変なことを言ってしまったな、勘違いされたらどうしよう




気にしないでおこう、そう思い溜息をついて、2年の教室へと足を進めた




北先輩は優しい人だったな…これなら風紀委員会入って良かったかも、そんな事を思ってしまう





歩いている途中、1階の校舎裏、少し声が聞こえる。妙な胸騒ぎと嫌な予感…はぁ、やだやだ、彼と私はどうしてこんなに接点ができてしまうのか。






「 あ、侑くんが、好きです」





少し化粧を施した顔が見える、ほんのり赤いチークと照れ顔の区別がつかない、顔はまあまあ可愛い方だし






そういう、勘違いはダメ

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