性格悪い宮侑

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もしかしたら、恋人になるんでは無いか。
そんな事を考えていた、だって彼に告白している、名前も知らない彼女はまあまあ可愛いというか結構可愛い


厚化粧ではなく、ナチュラルメイクで薄めだし、それでも、顔は可愛いし、元がいいからだろうか？



この2人が恋人にだったら、相当絵になることだろう





「 あー何処が？」





彼の良く通る声が響く、聞き心地の良い声だけど、嫌悪感が手にわかるような声だった、でも女の子にはそんなこと分からないよね




「 や、優しいところ！」




女の子がほんのり赤く染めた顔を上げて、自信げにそう言った、私が男なら惚れちゃうなって感じ





「 すまんな……俺アンタに優しくしたつもりあらへんし、それに、今はバレーで忙しいのわかって欲しいわ」





彼の精一杯の罵り
口調だけは優しいけど、言う言葉は優しくない




予想通りだけど、勿体ないと正直、感じてしまう、折角可愛い子なのに、表面を気にするのが普通じゃない？まぁ誰であれ、彼は断っているんだと思うけど




「……ぅっ」






そんな言葉を聞いて、泣き出す女の子、…泣いてる
みるみると大きな瞳に涙を溜めて、ポロポロと泣き出す女の子、でも彼はそんな事どうでもいいみたいに、不愉快と言った顔をする




「 ……はぁ、ウザ」





予想外、それ以外に言葉が出なかった
だって、いつもの彼だったら慰めたりしていそうなのに、今の彼は溜息を付いて、毒を吐いたのだ


あぁ、そうだ彼は他人からの評価とかどうでもいいような人なんだったんだ…

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