１８２話 ページ43
――ボフン。
間の抜けた音と、何かに引っ張られるような感覚と共にピンク色の煙が視界を狭める。
煙を払うのもいいが、それがどのような結果になるのか分からぬ為、口を覆いながら待つ。
先程の奴こそが、ツナ達をどこかへ連れ去った事と関わりがあるのは確かだ。
煙が晴れれば奴の仲間がうじゃうじゃ――なんてこともあり得る。
数秒もすれば煙が晴れ、次第に周りの状況が分かるようになってきた。
「――森、だと？」
思わず漏れたその言葉通り、見渡す限りが樹木の人気ない森だった。
一瞬、XANXUSと出会った神気溢れるあの森かと思ったが、それにしては暗過ぎた。
盗蝶からの情報も途絶えている。
五感を研ぎ澄ませて探るのもいいが、何があるか予想もつかん。
そうやって情報もない為、徒歩でいく。
ここが何処かすら知らない上に万が一のことを考え、気配を悟られぬようにして。
しばらく歩くと人間特有の気配を感じた。
一つはこの近くに大勢の、もう一つは少し離れた場所に極めて薄い気配がある。
「ここはこう行くべきだろ」
「いやいや、あいつらはそれを見通してる筈だ」
「……ならここを進むか？」
枝に腰かけ様子を見ると、趣味を疑うような真っ白い服とマスクに身を包んだ奴らがいた。
どうやら今は待機中のようで、
3人の司令官らしき奴とその周りに、一目見た限り50を超える人数が群れと成っている。
俺がいるのは、奴らがいる開けた空き地より100ｍは離れた大木。
この俺にかかればこれくらいの距離、手に取るように分かるのだ。
会話を聞くに『ボンゴレ』や『ヴァリアー』といった、情報を搾り取れそうな単語もとれる。
その時の表情や声音から、少なくとも友好な関係ではないことは明らかで。
俺は奴ら、特に司令官のいずれかから情報を聞き出そうと狙いを定めた。
「Ciao、会話に割り込むようで悪いが――てめぇらに用がある」
「なっ！？」
「貴様っ何者……こ、子供！？」
俺は枝から枝へと飛び移り、殺気も気配も悟らせず奴らの前に姿を現した。
これでも�祇い了�代から影で暗躍してんだ、てめぇら如きに悟らせるか。
「俺の外見のことは気にするな。
ただ質問に答えてくれるだけでいい、容易だろう？」
外見に似つかわしくない物言いに、奴らはようやく警戒の素振りを見せる。
各々武器を構えて――む？ あの匣のような物体は何だ？簡易収納匣に酷似しているが。
まあいい、捕らえて吐かせればいいことだ。
尋問や拷問の類は得意なのだから。
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misyou.go2(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます！常識がちょっとずれた夢主なんでそう言ってもらえてうれしいです！これからも頑張りますので("´∀｀)b (2017年3月31日 20時) (
レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - おぅ……夢主らしいツッコミだな……。ハラハラドキドキで読んでます。これからも楽しみにしてます！ (2017年3月31日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
misyou.go2(プロフ) - 桜さん» な、なんと貴方からの応援…！ これは本当頑張らねばなりませぬな！！ (2017年2月14日 18時) (レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - いよいよ原作未来編ですね！ ものすごく楽しみです！ 今からすでにワクワク状態ですｗ これからも更新応援してます。 (2017年2月14日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
misyou.go2(プロフ) - 出席番号・32番さん» おお！ありがとうございます！ (2017年1月8日 9時) (レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：misyou.go2 | 作成日時：2016年9月15日 14時
