Another 『Side：綱吉』 ページ38
10年バズーカに当たり、俺が10年後に来て結構経った。
なぜか俺は棺桶に入っていて、現れた10年後の獄寺君は少し違和感があった。
写真の男を殺せ、とか何か物騒なことを言ってきたんだ。
けどそれとはまた違って……なんというかこう、俺の知ってる獄寺君とは少し違うような。
そしたら獄寺君も入れ替わって、その違和感はなくなってたけど。
取り敢えず、獄寺君が偶々持ってた八つ橋を食べて少し落ち着けた。
10年後の獄寺…さん？が持ってた鞄には苔むした箱のようなものと、手紙があった。
何でも獄寺君、G文字っていう暗号を授業中に考えてたみたいで。
……何やってんだよ獄寺君、と呆れたのは言うまでも無かった。
「10年後なら……どこかにアジトとかある筈だよね」
「しかし、探し出すには難しいのでは？」
獄寺君の言うことは尤もだ。
言葉に詰まったが、パキリと小枝を踏む音と声に反応して振り返る。
「誰だ！！」
獄寺君が鋭い声を出し、俺の前に出て庇う。
現れたのは、白地のマントを纏い、ゴーグルで目を隠した性別すら分からない人。
不揃いの黒髪が肩の辺りで揺れている。
「初めまして」
俺と獄寺君は目を見開く。
その人はスッと腕をマントから出すなり、言った。
「――さようなら」
「な！ はあ！？」
「敵か！」
獄寺君は鋭く目を吊り上げ、素早くダイナマイトを投げた。
爆発音と共に、その人が飛びあがって避けたのが目に入る。
「逃がすかよ」
今度はロケットボムを投げたが、向かってくるそれに相手は酷く冷静で。
流れるような動作で左腕に付けられた何かに手を添えると、こちらに向けて何かを放った。
なんとなくだけど一瞬、死ぬ気の炎が見えた気がする。骸やクロームみたいな藍色の。
凄まじい爆発に俺は飛ばされる。
ドサッと地面に倒れ込み、ハッとなって獄寺君を振り返った。
「獄寺君！」
「何だこれ……！！ あぢっっ！！」
獄寺君はピラミッドのような形をした『何か』に囲まれていた。
ボウウと燃えているようなそれは、熱で出来ているらしい。
「獄寺君！！」
身動きの出来ないらしい獄寺君が目に留まり、汗が頬を伝うのが分かった。
こんな時リボーンがいてくれたら、と思ったけど、そのリボーンも今はいない。
このままじゃ俺も獄寺君もやられてしまう。
――だから。
俺はポケットから、死ぬ気丸とミトンを取り出した。
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misyou.go2(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます！常識がちょっとずれた夢主なんでそう言ってもらえてうれしいです！これからも頑張りますので("´∀｀)b (2017年3月31日 20時) (
レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - おぅ……夢主らしいツッコミだな……。ハラハラドキドキで読んでます。これからも楽しみにしてます！ (2017年3月31日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
misyou.go2(プロフ) - 桜さん» な、なんと貴方からの応援…！ これは本当頑張らねばなりませぬな！！ (2017年2月14日 18時) (レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - いよいよ原作未来編ですね！ ものすごく楽しみです！ 今からすでにワクワク状態ですｗ これからも更新応援してます。 (2017年2月14日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
misyou.go2(プロフ) - 出席番号・32番さん» おお！ありがとうございます！ (2017年1月8日 9時) (レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：misyou.go2 | 作成日時：2016年9月15日 14時
