１７０話 ページ25
「オレの決めたことに従わねぇカスはかっ消す、いいな」
「ですがボス…！」
「それと言っておくが、綱吉の口添えがなければオレ達は打ち首も免れなかっただろう。
レヴィ、それでもてめぇはまだ言うか」
幹部に向けて――というよりレヴィに向けたその言葉は、何よりもレヴィ自身に効いた。
厳密にいうとツナは口添えなどしていないが、
もしツナが器の狭い者でボンゴレに苦情を申し立てたなら、即刻打ち首もありえただろう。
「……申し訳、ありませんでした」
納得いかずとも彼のいう事は正論だった為、罰の悪そうな顔をしたレヴィはツナに頭を下げる。
だがそれに優越感を抱くようなツナでもない。
あたふたと慌てながらレヴィに頭を上げるように言う。
おずおずと彼を見るレヴィの目を見ながらツナは話しかけた。
「でも凄いよレヴィは、一人の人をそこまで思えるなんて。
確かに俺とXANXUSは闘い合うくらい険悪だったけどさ、今では結構頼りに思えてるんだ。
レヴィはXANXUSのこと、信じてるんだよね？」
「む、無論だ！」
ツナが告げる疑問に、レヴィは間髪入れずそう叫んでいた。
ボスに従う、それが自分の生きる意味でもあったから、そこだけは譲れなかったのだろう。
そんなレヴィを見てツナは微笑んだ。
「なら俺と同じだね。まだ俺のことは信じられないかもしれないけど、仲良くしようよ」
それを見たレヴィと、余談ではあるが幹部全員は呆気に取られた。
初対面で殺されかけた相手に、どうしてこうも気安く笑いかけられるのだろうかと。
そしてそれが、沢田綱吉の欠点であり強みでもあると理解したのだ。
「……レヴィ？」
「失礼をした」
「え、えぇ！？」
ツナが面食らった様子なのにも構わずレヴィは再び頭を下げた。
この時のレヴィは先程とは違い、とても晴れやかな表情だった。
そこに、XANXUSの声がかかる。
「レヴィ」
その声にレヴィは顔を引き締めて彼に向き直り、膝をついて頭を垂れる。
そんな姿を見下ろしながら、XANXUSはレヴィへ静かに言葉を発した。
「二度とオレの決定に意見してみろ」
「死にます」
「よし」
即答された言葉に彼は頷く。
レヴィにとってボスであるXANXUSの言葉は至上のものだ。
だからこそ彼の言いつけに背くことはありえない。
「戻れ」
「…はっ」
彼はレヴィを戻らせ目を伏せた。
この時、俺を手招くことも忘れずに。
そうして俺を傍に立たせた後、自分を見つめる幹部達に向けて再び口を開く。
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misyou.go2(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます！常識がちょっとずれた夢主なんでそう言ってもらえてうれしいです！これからも頑張りますので("´∀｀)b (2017年3月31日 20時) (
レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - おぅ……夢主らしいツッコミだな……。ハラハラドキドキで読んでます。これからも楽しみにしてます！ (2017年3月31日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
misyou.go2(プロフ) - 桜さん» な、なんと貴方からの応援…！ これは本当頑張らねばなりませぬな！！ (2017年2月14日 18時) (レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - いよいよ原作未来編ですね！ ものすごく楽しみです！ 今からすでにワクワク状態ですｗ これからも更新応援してます。 (2017年2月14日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
misyou.go2(プロフ) - 出席番号・32番さん» おお！ありがとうございます！ (2017年1月8日 9時) (レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：misyou.go2 | 作成日時：2016年9月15日 14時
