１６９話 ページ24
俺達は長い廊下を戻って再び談話室に入る。
幹部達は最初とは違い、快く彼らを受け入れていた。
だがそんなほんわかとした雰囲気に突如、野太い声が入り込む。
「オレは貴様らを認めんぞ！
ボスを侮辱し敗北させた貴様らなどを、何故受け入れねばいかんのだ！」
幹部の中でも圧倒的に忠誠心がおかしな方向に向かう彼――そうレヴィだ。
俺へもしばらくは嫉妬と憎悪の混じった視線をよく向けていたが、今ではほぼ皆無だ。
あんな風貌なので誤解されやすいが、彼自身はよく観察すれば堅実な男だった。
XANXUSへの憧れと忠誠から突っ走ることはままあるが、逆を言えば裏切ることはない。
なのでそういうことを踏まえてXANXUSの良い所などを語り、
"ゆりかご"が始まる前までの彼の様子を聞けば快く教えてもらえた。
まあ多少の美化と熱烈な語りが喧しくはあったが。
レヴィが彼についていく理由は初めてレヴィを褒めたのが彼だった、かららしい。
孤児として生まれ、己の風貌とがたいの良さで日々荒れ続け周りから避けられたレヴィにとって、
例え気まぐれでも自分を褒めてくれたのは彼だけだったというのだ。
今では彼に褒められることが生きがいらしい。
本当、あの子は良くも悪くも常人とは違う感性を持つ奴らを惹きつけるな。
レヴィもここまで気持ちよく語れたのは久々だとそれまでの無礼を詫びてくれた。
曰く、自分からボスを取り上げ何か良からぬ事に利用するのではと勘繰ったらしい。
空回りすることはよくあるが、それでもレヴィのXANXUSに対する忠誠は本物だった。
それは認めてやってもいいのだ。
だがそれとツナ達への言動は違うだろうが。
「るせぇ」
約一名のおかげでぎすぎすした雰囲気の中、凛とした声でその場を静まらせたのはXANXUSだった。
そして彼はそのままそこにいた全員を見渡した後、
ぎろりと音が出そうなほど凶悪な眼光をレヴィに向けた。
それに自身の大きな体を震わせたレヴィだが、尚も意見するようにXANXUSに言う。
「ボス！ 何故ボスを敗かした奴らをアジトに招き入れるのですか!?
こんなガキ共などさっさと殺ってしまえば「おい」……！」
「オレに、意見する気か」
その一言でレヴィは黙り込んだ。
XANXUSは談話室の中心にあった、玉座のように威風堂々とした椅子に座る。
そして――
ガンッと音を立ててテーブルにその長い脚を組んで叩き付け、
未だに言葉を発せない彼らを一瞥しながら口を開いた。
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misyou.go2(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます！常識がちょっとずれた夢主なんでそう言ってもらえてうれしいです！これからも頑張りますので("´∀｀)b (2017年3月31日 20時) (
レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - おぅ……夢主らしいツッコミだな……。ハラハラドキドキで読んでます。これからも楽しみにしてます！ (2017年3月31日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
misyou.go2(プロフ) - 桜さん» な、なんと貴方からの応援…！ これは本当頑張らねばなりませぬな！！ (2017年2月14日 18時) (レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - いよいよ原作未来編ですね！ ものすごく楽しみです！ 今からすでにワクワク状態ですｗ これからも更新応援してます。 (2017年2月14日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
misyou.go2(プロフ) - 出席番号・32番さん» おお！ありがとうございます！ (2017年1月8日 9時) (レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：misyou.go2 | 作成日時：2016年9月15日 14時
