８４話 ページ37
「久しぶりだな。10年ぶりか？言いたい事は分かるだろう」
「……お゛う」
「だが今は時間もない。後でゆっくりとな」
「な゛あっ！そ、それは……っ分かったぜぇ。あと、すまねぇ」
「何故お前が頭を下げる。お前がしでかしたことではないだろうに」
「……Grazie(ありがとう)」
「あのスクアーロが大人しく、XANXUSといい、あいつは一体？」
外野が酷く鬱陶しいが今はこちらを――と、考えていた俺の背中に何かがぶつかってきた。
振り向くとボンゴレ側の学ランを羽織った子が俺に抱き付いている。
ボンゴレ側の沢田綱吉は「ヒバリさんがぁあ！」とムンクの叫び状態になっているが……ヒバリ？
ヒバリ、雲雀、聞き覚えが……
「久しぶりだね、紫苑姉さん」
「まさか、恭弥か！？大きくなったな。前より美人になったか？」
俺は彼――恭弥の頭を撫でた。恭弥は嬉しそうに目を細める。
彼は屈んでるのに俺は背伸びしてやっと……ちっ！
恭弥もスクもXANXUSも、俺と関わった奴は皆平均より大きいのは嫌みか。
俺は未だ弱体化したままだというのに。
「おい。XANXUSといいスクアーロといいヒバリといい、お前は何者だ」
「ほお、虹の赤子か。俺は「契った親子だ」――なっ、ザン？」
思わず彼を愛称を呼んでしまう。
「親っ、XANXUSの子供！？」という突っ込みには素知らぬ顔をして。
俺はXANXUSの答えに愛しさが溢れ、彼の髪に顔を埋めるように抱き付いた。
「大丈夫か？」
「ああ、痛みはほとんどない」
「紫苑、てめぇは何やってんだぁ？」
「充電だ。14年ぶりに会えたのだ。まさかお前も
「違ぇ！」
またもや遮って叫ぶスクの腹に掌底を一発。
ふと思い至る事があり、下のXANXUSに問うた。
「ヴァリアー隊員は退却させたか」
「ああ。もう、必要ねぇしな」
14年前よりも遥かに大きく、暖かい手が俺の頭を撫でる。
変声期を終えたようで、昔より低く落ち着いた声に感慨を抱いた。
「ならば奴らは違うのだな」
「あ？……どういう意味だ」
俺は霧炎で創った暗器の一つを茂みに投げる。
そこから飛びのいてきたのは隊服を着ているが、雰囲気がまるで違う人間。
荒々しいというより狡賢い、そんな雰囲気。
「どうなされましたかボス、そこの子供は何者です？」
丁寧な口調だが、目が野心に満ちている。
一皮剥けば変貌する人種だと一目で分かった。
「とぼけるな。レスレックから逃げ出した臆病者が」
そう言うと奴らに驚愕と動揺が見えた。
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misyou.go2(プロフ) - 主人公って性格最高だわ!!@沢優さん» よかったです！キレたら外道な夢主と鬼畜ドSのリボーン…あっS同士ヤバい話し合いしそう…と思いたった次第です！応援ありがとうございます。 (2016年7月10日 18時) (
レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
主人公って性格最高だわ!!@沢優(プロフ) - ドＳ談義wwwwww最初から読みました!!とっても楽しいく読ませてもらってます♪更新頑張ってください!!o(`д´ ｡) (2016年7月10日 18時) (レス) id: 7489f80356 (このIDを非表示/違反報告)
misyou.go2(プロフ) - 桜さん» 初めまして！この作品のXANXUSは身内（信頼した者）には不器用ながらも甘えるタイプを目指してます。応援ありがとうございます！待っててください！ (2016年7月7日 18時) (レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 初めまして！すごく面白い作品です。続きが気になって仕方なくってｗ夢主はカッコよくて、ザンザス可愛いし！ これからも更新楽しみにしてます！応援してます！ (2016年7月7日 17時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
misyou.go2(プロフ) - かまくらさん» 本当ですか！？面白いとは…精進します！ (2016年7月6日 18時) (レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：misyou.go2 | 作成日時：2016年6月30日 16時
