５１話 ページ4
【スクアーロ Side】
遂に開始したが、どちらも直ぐには動かない。
相手もオレの様子を伺っている様で動く様子は今の所無いようだ。
その間にオレはほんの一時だけ目を瞑った。
オレは任務ではない剣士としての殺し合いの時、こうして目を瞑って精神を統一する。
油断をなくし、武器と一つに成る為に。
修業していた時、あいつはよくこうしていた。
弱かった頃は空気が変わった瞬間に、自分が地に伏せる事となっていたが……今はいいだろぉ。
オレは少し息を吐く。
そして目を開いた時、空気が変わった事に驚いた素人剣士も身構えた。
次の瞬間、オレは獰猛に嗤った。
「――とばすぜぇ！」
地を蹴って相手に迫り、横一線に振るった剣は相手の肉を断つ事なく通り過ぎる。
オレの剣を、見えてはいるようだ。
避けてそのまま背後に回った奴に振り向き様、剣の仕込み火薬で追い打ちをかける。
それも寸での所で避けられた。
「ほぉ、よけたか」
「あっぶねー……あんたに負けてから毎日やってた、イメトレのおかげだな」
イメトレなんぞで俺の攻撃を見切れたのか。やはり才能はあるな。
だが、その才能も宝の持ち腐れになると思うがなぁ。
「ならこいつもイメージ……できたかぁ？」
オレにとっての最速を出し、柱や瓦礫を使い背後に回る――あいつには消えたように思うだろう。
相手の視界から消え、背後から剣を叩き込んだ。
剣と竹刀がぶつかり合い、鈍く衝突音が響いた。
相手に考える隙を与えず、オレは仕込み火薬を放つ。
「死ねぇ！」
爆風に乗って宙を舞うオレの目に入ったのは、いつもとは違う形をした爆煙。
着地と同時に相手の方に向き直ると、素人剣士の竹刀が再び刃先を現していた。
――時雨蒼燕流 守式七の型・繁吹き雨
「はっ、やるじゃねぇかぁ！山本武ぃっ！」
こいつの名は覚えておく価値がある、素人剣士とはもう呼べねえ！
たのしくて、楽しくて、愉しくて仕方ねえぜぇ！！
久々の面白そうな戦いに血が疼く。
あいつに噛みつき、引き千切り、骨の髄まで喰らい尽くしてやろう。
それがオレ――スクアーロ＜鮫＞なのだから。
オレは本能が命じるまま、密かに舌なめずりした。
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misyou.go2(プロフ) - 主人公って性格最高だわ!!@沢優さん» よかったです！キレたら外道な夢主と鬼畜ドSのリボーン…あっS同士ヤバい話し合いしそう…と思いたった次第です！応援ありがとうございます。 (2016年7月10日 18時) (
レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
主人公って性格最高だわ!!@沢優(プロフ) - ドＳ談義wwwwww最初から読みました!!とっても楽しいく読ませてもらってます♪更新頑張ってください!!o(`д´ ｡) (2016年7月10日 18時) (レス) id: 7489f80356 (このIDを非表示/違反報告)
misyou.go2(プロフ) - 桜さん» 初めまして！この作品のXANXUSは身内（信頼した者）には不器用ながらも甘えるタイプを目指してます。応援ありがとうございます！待っててください！ (2016年7月7日 18時) (レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 初めまして！すごく面白い作品です。続きが気になって仕方なくってｗ夢主はカッコよくて、ザンザス可愛いし！ これからも更新楽しみにしてます！応援してます！ (2016年7月7日 17時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
misyou.go2(プロフ) - かまくらさん» 本当ですか！？面白いとは…精進します！ (2016年7月6日 18時) (レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：misyou.go2 | 作成日時：2016年6月30日 16時
