７２話 ページ25
【XANXUS Side】
「本物とは似ても似つかねーな……考えても見ろ、腐ってもボンゴレの奥義だぜ？
使い手がそれ程ダメージを受けるそんなチャチな技な訳がねーだろ！！」
それ程ダメージを受ける物がボンゴレの奥義なら、今頃老いぼれは死んでいる筈だ！
そもそも零地点突破は、生命力を枯渇させる唯でさえ危険な技。
貴様なんぞに使いこなせられてたまるか！
「終わりだカス。灰になるまで撃ち込んでやる」
「しっかり狙えよ「――何？」……次は上手く、やってみせる」
「はっ、何度やっても同じだ」
「――死ぬ気の零地点突破[改]」
奴が構えを少し変えた。
訝しげに警戒するオレが、何故か今頃気づく。
握りしめた拳を開くと、掌が僅かに湿っていたことに。
このオレが焦りを感じていた事に愕然とした。
だがそんなこと在り得ねぇと口の端を歪め、奴を嘲笑した。
「ふっ……まだ零地点突破と抜かしやがるか。
何度ハッタリをかませば気が済む。本物にそんな構えはねぇ！」
「お前が何を言おうと……俺は、俺の零地点突破を貫くだけだ」
「……全く小賢しいカスだ。
二度とその名を言えぬ様かっ消してやる。次元の差を――思い知れ！！」
オレは横に炎を噴射しそのまま奴に蹴りつけ、再び炎を放つ。
こいつに敗けるだと？こんな、吹けば飛ぶような平和ボケしたカス如きに？
「消え失せろ！」
奴は地に叩き付けられ、炎も消えた。
また立ち上がったとして、もう後もねぇだろう。
オレは嘲笑混じりに奴に言う。
「よく残ったと言いてぇが、やはりダメージを吸収しきれてねぇ。
ふっ、何が[改]だ、話にならんな…！」
『炎の蕾―ﾎﾞｯﾁｮｰﾛ･ﾃﾞｨ･ﾌｨｱﾝﾏ―』
オレは上空に飛び上がって沢田綱吉の周りを連射しながら高速で旋回し、炎の花を咲かせる。
「ああ？どうした、もう飛ぶ力すら残ってねぇか。
絶望を味わえ、クソモドキが！」
オレに忌々しい記憶を呼び覚ませた事を悔いろ、あの世でな！
――だがオレは見た。
旋回しながらも奴から離さなかったその眼で。
この絶望的状況であの面、あの目……同じだ。あの時の老いぼれと――ふざけやがって…！
「どいつもこいつもカスの分際で！オレに楯突くんじゃねえ！！！」
『決別の一撃―ｺﾙﾎﾟ･ﾀﾞｯﾃﾞｨｵ―』
どいつもこいつもオレを嘲笑いやがって！
[哀れみ]？所詮は見下してやがんだろ！
お前もオレを哀れむというのか。
オレはそこまで、不幸だったと言いてぇのかよ！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 117人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「リボーン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
misyou.go2(プロフ) - 主人公って性格最高だわ!!@沢優さん» よかったです！キレたら外道な夢主と鬼畜ドSのリボーン…あっS同士ヤバい話し合いしそう…と思いたった次第です！応援ありがとうございます。 (2016年7月10日 18時) (
レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
主人公って性格最高だわ!!@沢優(プロフ) - ドＳ談義wwwwww最初から読みました!!とっても楽しいく読ませてもらってます♪更新頑張ってください!!o(`д´ ｡) (2016年7月10日 18時) (レス) id: 7489f80356 (このIDを非表示/違反報告)
misyou.go2(プロフ) - 桜さん» 初めまして！この作品のXANXUSは身内（信頼した者）には不器用ながらも甘えるタイプを目指してます。応援ありがとうございます！待っててください！ (2016年7月7日 18時) (レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 初めまして！すごく面白い作品です。続きが気になって仕方なくってｗ夢主はカッコよくて、ザンザス可愛いし！ これからも更新楽しみにしてます！応援してます！ (2016年7月7日 17時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
misyou.go2(プロフ) - かまくらさん» 本当ですか！？面白いとは…精進します！ (2016年7月6日 18時) (レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：misyou.go2 | 作成日時：2016年6月30日 16時
