５０話 雨戦 開始！ ページ3
【スクアーロ Side】
「う゛お゛ぉい！良く逃げださなかったな素人剣士！
活け造りにしてやるぜぇ！」
屋根の上に降り立ち、相手に剣を突き付けて荒っぽく挨拶する。
対する素人剣士は手に持っている竹刀を振るう――すると刃先が潰れ、一瞬で日本刀に変わった。
「そうはならないぜスクアーロ、
俺がアンタをこの刀でぶっ倒すからよ」
「ほぉ、変形刀か」
良い刀だ。あいつの実力に見合っているといいが。
沢田綱吉が流派を越えるだの『時雨蒼燕流』でだのとほざいているが、大方跳ね馬辺りから聞いているのだろう。オレの剣技はスタイルを決めず、様々な流派を吸収した上で生まれたからなぁ。
「親父が無敵ってんだから無敵なんじゃね？」
「無敵だぁ？」
その言葉に思わず嘲笑が漏れる。――その言葉を何度聞き、何度葬ってきたか。
オレにとっての『無敵』は師とボスのみ。
「オレは自ら無敵とほざいたカス共を、幾度となく何百と葬って来たぞぉ！」
確か時雨蒼燕流も倒した記憶がある。
紫苑と流派の始祖が友人だと聞き態々ジャッポーネへ挑んではみたが、技に見合う剣士はいなかった。
当時は師と弟子の3人いたが、継承者は弱ぇし弟子は自惚れてやがる。
結局は全ての攻守の型を見切った上で全員殺した。
オレは筋が良い奴は殺らねぇが、自分を過信したカスなんざ待つ価値もねえからな。
＊＊
改めて目の前の少年へ視線を戻す。前回会った時とは違う、自信に満ちた笑みを俺に向けていた。
今までの経験から、こういう奴程良い戦いが望めた。
「……面白れぇじゃねーかぁ」
ぽつりと呟いたその言葉は誰にも聞かれず、風にさらわれる。
遅れて登場したチェルベッロに今回のフィールドを説明され、その背に従いついていく。
案内されたのは校舎B棟。中は天井がぶち抜かれ、そこから降る海水独特の匂いに眉を顰める。
「XANXUS！？」
沢田綱吉がボスに気づき、声を上げる。
あいつが観戦にくるとは。ここで勝負がつくわけでもねぇのに、珍しい。
「負け犬はかっ消す。てめぇらか――このカスをだ」
「……う゛お゛ぉい、そんな事の為にきたのかぁ？」
呆れた溜息と同時にそう吐き出せばボスは鼻で笑い、上着を翻して観覧席に向かう。
"負けねーと証明してみせろ"っつー事だろ、ボスさんよぉ。
チェルベッロが退室し、その場には2人だけとなる。
「それでは、雨のリング。
S・スクアーロvs山本武、勝負開始！」
遂に雨のリング戦が始まった。
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misyou.go2(プロフ) - 主人公って性格最高だわ!!@沢優さん» よかったです！キレたら外道な夢主と鬼畜ドSのリボーン…あっS同士ヤバい話し合いしそう…と思いたった次第です！応援ありがとうございます。 (2016年7月10日 18時) (
レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
主人公って性格最高だわ!!@沢優(プロフ) - ドＳ談義wwwwww最初から読みました!!とっても楽しいく読ませてもらってます♪更新頑張ってください!!o(`д´ ｡) (2016年7月10日 18時) (レス) id: 7489f80356 (このIDを非表示/違反報告)
misyou.go2(プロフ) - 桜さん» 初めまして！この作品のXANXUSは身内（信頼した者）には不器用ながらも甘えるタイプを目指してます。応援ありがとうございます！待っててください！ (2016年7月7日 18時) (レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 初めまして！すごく面白い作品です。続きが気になって仕方なくってｗ夢主はカッコよくて、ザンザス可愛いし！ これからも更新楽しみにしてます！応援してます！ (2016年7月7日 17時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
misyou.go2(プロフ) - かまくらさん» 本当ですか！？面白いとは…精進します！ (2016年7月6日 18時) (レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：misyou.go2 | 作成日時：2016年6月30日 16時
