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本当に? ページ32

ふと前を見ると翼は足を止めていた

翼「 ねぇ、アーヤ。少しだけ時間をちょうだい? 」

翼は振り返り私の目をじっと見る

私はその表情に頷くしか出来なかった

翼「 ありがとう 」

翼は皆の元に行くと「 アーヤとちょっと出掛けてくる 」と言い捨て叫んでいる皆を無視して翼は私を引っ張って行く

結構な距離走って止まったと思ったら沈黙が続いた

翼の様子が可笑しい

彩「 翼?どうしたの? 」

翼は下を向いたまま私の肩に顔を埋める

翼「 アーヤ、思い出して? 」

彩「 ...翼? 」

翼「 俺、そろそろ限界なんだよ?アーヤ
...巫女様 」

ぽそっとそう呟いた翼の声が少し震えていてブワッとまた何かの映像が流れた

《 巫女様、俺は貴方を愛しています 》

《 私もお狐の事愛ししています 》

涙を流しながら見つめ合う二人は私と翼に良く似ていた

二人は幸せそうに顔を染めて微笑んでいる

またブワッと映像が流れて次は火の森

《 巫女様!!俺の事忘れているのですか!!元にお戻り下さい!!...っ。アヤ! 》

スッと私を抱き締める翼

《 誓っただろ。何があっても助けるって 》



《 愛してるって 》

翼「 愛してるって 」

やっと思い出した

私は____

彩「 お狐... 」

私がそう呟くと翼はばっと顔をあげた

翼「 アーヤ...? 」

私の目から何かが流れてくるのが分かる

彩「 本当に会えたわね。お狐 」

私は翼の頬を手で触ると翼はスリスリと触ってくる

翼「 アヤ...来世でも愛してる 」

彩「 私も愛してる 」

私と翼の唇が重なる

ふと顔と顔を離すと私と翼は微笑んだ





翼「 アヤでも 」

ばっと顔をあげると翼は悲しそうに微笑んでいた

翼「 アーヤ、俺は君の敵だ 」

彩「 ...え? 」

翼はまた悲しそうに微笑んで私に口づけをすると背を向けた

何故かもう会えない気がして手を繋ごうとする

彩「 行かないで翼! 」

翼は背を向けたまま霧の様に消えていった

前世の記憶→←翌日



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美綾(ミアユ) - この作品すごく面白いです!!また、翼×彩の妖怪の物語(?)みたいなのを書いて欲しいです!!(((o(*゚▽゚*)o)))♡ (2022年5月2日 2時) (レス) @page37 id: 8730184c14 (このIDを非表示/違反報告)
華夜(プロフ) - 奏さん» ありがとうございます。こんな作品を面白いと言ってくれてとても嬉しいです。ありがとうございます (2020年7月31日 19時) (レス) id: 38b6940bfc (このIDを非表示/違反報告)
- 完結おめでとうございます。とても面白かったです。 (2020年7月31日 14時) (レス) id: faad7bf9c4 (このIDを非表示/違反報告)
華夜(プロフ) - 花暖@kanonさん» ありがとうございます!こんな最後になってしまってすみません。応援ありがとうございます! (2020年6月23日 20時) (レス) id: 38b6940bfc (このIDを非表示/違反報告)
花暖@kanon(プロフ) - 華夜さん、完結おめでとうございます!とっても面白かったです!これからも、活動頑張ってください!応援してます!! (2020年6月23日 20時) (レス) id: b3e83051c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華夜 | 作成日時:2020年3月4日 14時

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