758話 ページ8
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「あははは!ひぃ…こ、これは笑う…!」
「そ、そんなに笑うことないでしょ!?」
「Aちゃん、天才…!ぶっ、あはははっ!」
スバルくんにさっきあげたのを見せると、凄い笑われた
えぇ…そんなに…?
するとま〜くんが教室に入ってきた
「Aとスバル。お前ら何したんだよ…」
「サリ〜!どうしたの、何か用事〜?」
「二人が怒られてたから様子を見に来たんだよ!」
「そ、そんなに聞こえてたんだ…」
なんか恥ずかしな…
私が照れてると、ま〜くんは呆れた顔で私を見てきた
「恥ずかしがるのは説教のほうだろ!」
「そりゃ恥ずかしかったよ!」
「もう先生怒らすなよ?分かったな?」
「「は〜い」」
「なら良し」
ま〜くんは帰ろうとすると、思い出したかのように振り返った
「そうだ、A」
「なぁに〜?」
「これ、月永先輩…だっけ?その人から」
「…!」
あの人、ただ地面に落書きしてたんじゃなくて本当に作曲できたんだ…
楽譜は読めないけど、なんか嬉しいな
気になって、氷鷹さんに少しだけ歌ってもらった
「〜♪〜♪」
「…」
「Aちゃん?」
「い、いやいや…まさかね…♪」
まさか私の大好きなボカロPさんの曲とリズムがよく似てる〜とか、そんなこと…
そ、そんな…こと…
「わああああぁん!!!あんずちゃ〜ん!!」
「わっ!?どうしたの〜、よしよし…♪」
「まさか高校生だったなんて…そ、それに、あんな…!あんなああぁ…!!」
「情緒不安定か」
もっと紳士な人を予想してたなんて言えない!!
「このマークはあの人のだもん!!無意識で最後に描くなんて…描くなんて…はっ!」
「「…??」」
「私と同じで、その人のファンだったんだ〜♪」
「…A、病院行く?」
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作者名:赤月 音 | 作成日時:2021年2月28日 19時