785話 ページ35
✩
「はぁ!?おまえもうアガったのかよ!」
「やった〜♪」
「あの嬢ちゃん強ぇ…」
最初はあんなに嫌がってたのに、たったの数十分で楽しんでる私って…
麻雀とかパチンコとかしていっぱい遊んだ
「「おおおおぉぉ!!!」」
「…?燐音さん、あれなんですか?」
「バカラも知らねェのか。今までどんだけ平和な暮らししてきたんだよ」
「私未成年ですからね!?」
バカラ?
男の人が、大量のチップを抱えてるとこだけは見えた
…やば、目が合った
「燐音、その子は?」
「こいつは俺っちのハニー♪」
「だから違うって何回も言わせないでくださいよ!」
「…」
「ひっ…!?」
殺気を感じた
え、まさかこの人、燐音さんが好きだったりなんて…
あはは、まさかそんな訳…だって男の人だし…
その人は私の前まで歩いてくると、にっこり笑った
「君、ゴッドマザーの継承者だっけ?」
「…!?」
「こんな無垢な子には務まらないと思うな〜♪」
「え、あの…」
なんで、知って…
その人は笑顔を崩さないまま、私に質問した
「君が彼女の財産を握ってるんだよね?僕が有効活用させてみせるから、それをくれないかな?」
「え?私、そんなお金…わっ!?」
「なぁ"大物プロデューサー"さんよう、こいつ俺っちのお嫁さんってさっき言ったよなァ?」
この人、プロデューサーさんなの?
大物ってことは有名な人なのかな
そんな人が、こんな所に…
「てめェがイカサマしてること、ここでバラしてやっても良いんだぜェ♪」ボソッ
「えっ…!?」
「っ…」
その人は歯を食いしばると、私を睨んだ
な、なんで〜…?
「またお話しようね、Messiahの柊Aちゃん…♪」
「え、あ…は、はい」
「行くぞハニー♪」
「…」
できれば、もう会いたくないなぁ…
10人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:赤月 音 | 作成日時:2021年2月28日 19時