474話 ページ24
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『Knightsのメンバー朔間凛月は、この場を借りて…』
やだ…
やだやだやだやだ!
『柊Aさんに、決闘を申し込みます』
『っ…!!』
「「ええええええええぇ!!!!???」」
分かってる
何を賭けるのかなんて
だから嫌だった
私がりっちゃんに勝てないことぐらい、自分が一番理解してるから
『A。返事を聞かせてよ』
『…もちろん!』
『…。よく言った。よしよし、偉いね〜♪』
「「きゃあああああああああ!!!!!!!」」
なんで、りっちゃんが悲しそうな顔するのさ…
泣きたいのは私のほうなのに…
りっちゃんが私に抱きついて頭を撫でると、皆は歓声…絶叫…?
分からないけど、とにかく悲鳴をあげた
「王さまなら、3階にいるよ」
「…!」
頭を撫でるふりをして私の首を動かすと、3階で見てくれていたお客さんたちと目が合った
もしかして、待ち合わせの相手って…
でも、その人を一向に見つけられる気配がないから違うのかも?
『どこ?』
『あっちだってば。あとマイクに音入ってる』
『消し方分からないから…だっていないし…』
『だから向こうに…』
そう言ってりっちゃんは真後ろを向くと、立ちすくんでしまった
んん…?
『あいつ逃げやがった!!』
『え!?』
『くそっ、一発殴っただけじゃ足りなかった訳!?』
『殴ったの!?』
『Aに暴力奮ったんだから自業自得でしょ!それより早くあいつを捕まえないと…!』
『あっ、ちょっ…!』
えぇ…こんな立ち去り方アイドルとしてどうなの!?
『ま、また来てください!お願いします!!』
「「あはははは!!」」
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作者名:赤月 音 | 作成日時:2021年1月31日 6時