464話 ページ14
✩
｢…！｣
あかりちゃんのブログをチェックすると、｢紅月のライブ最高だった｣と書かれていた
あかりちゃん、来てくれてたんだ…！
｢ふふっ｣
あかりちゃん
私、アイドルになったよ…♪
絶対に迎えに行くから、待ってて
全速力で大人気になってみせるから
｢おっ、今休憩中か？本当に一人で練習してるんだな。ちゃんと守ってて偉いぞ…♪｣
｢っ…！？つ、月永レオさん！？｣
｢やっほ〜♪…う〜ん、これじゃあつまらん！もっとオリジナリティ溢れる良い挨拶は無いのか！？｣
｢えぇと…きっとありますよ〜♪｣
な、何でここに？
エッちゃんやけいちゃん達が全力で探してたこと、ちゃんと伝えるべき？
私は背筋を伸ばした
｢良いよ良いよ、緊張しなくて。おれはただお前の練習風景を眺めに来ただけだからさ〜♪｣
｢そ、そうですか…あの。私本当にど素人ですよ？お見苦しかったらすみません…｣
｢最初は誰でもそんなもんだろ。セナもそうだったし♪｣
せ、せな！？
私はすぐに質問した
｢それって瀬名泉さんのことですか！？｣
｢え？お、おぉ…そうだけど…｣
｢わあぁ〜、瀬名泉さんの昔話知ってるとか羨ましすぎます…♪｣
｢へぇ〜。おまえセナのお姫様だったのか？｣
｢はいっ♪｣
目をぱちくりさせると、月永さんはあぐらをかくのを止めて立ち上がった
な、なんだろう？
すると私の方向に向かって歩き始めた
｢え…！？あ、あの…｣
｢そんなこと言ったら、リッツが拗ねるんじゃないのか？｣
｢ま、まぁ拗ねてますね。でも違う好きというか、ファンなだけですし…｣
｢セナは純粋だから、余計な手出しとかしてないよなぁ？ふわふわしてるだけの可愛い"子羊ちゃん"…♪｣
｢ひっ…！？｣
こ、こんな怖い壁ドンはされたくなかった…！
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2021年1月31日 6時
