思わなかったそうです ページ21
れいside
｢ぷはぁっ！おいし〜♪」
｢ただのお茶をお酒みたいに飲むな！｣
｢いいじゃ〜ん！！！ね〜？へっへっへ〜♪｣←
｢Aちゃんがおかしくなってる！お酒飲んだ！？｣
衣更が付いてきてたから、今日は予定を変更して焼肉屋さんでAちゃんたちと夜ご飯を食べた
行きつけの店が焼肉屋さんっていうのもなんかおっさんみたいだけど、値段が安いし気にしない
｢いいなぁ〜！私もぶん殴ってやりたかったな〜？｣
｢こら、お店でその話は…｣
｢すみませ〜ん。俺が頼んだビール届いてないんですけど…Aとれい？あ、そのビール俺のだぞ｣
｢はぁ！？それじゃあAちゃん本当にお酒飲んじゃったの！？｣
｢まだまだいけるんじゃ〜！！！｣←
｢あ、これ確定だ｣
まさかこんな所で佐賀美先生に会うとは思わなかったな
Aちゃんはその後すぐに眠ってしまった
いつもはお酒の匂いだけで酔うあたしがよくAちゃんに助けてもらってるから、ちょっと新鮮だな〜
今日はあたしが帰りにおんぶしてあげないと…♪
｢にしても、優等生がこんな時間に焼肉食ってるとは思わなかったぞ〜♪｣
｢…あたしが連れてきたんです。この子世間知らずだから、色んな場所に連れてってあげたくて｣
｢そっか。事情はあんまり知らないけど、庇うのも大概にしとけよ｣
｢それ、ほとんど知ってる言い草じゃないですか…｣
庇うっていうか、気にしてたことを直接言われて頭にきたから殴っただけ
それに、言い訳がましいかもしれないけどさ
…あんなに泣いてるAちゃん、初めて見たから
｢にしても。お前ら良いな｣
｢…？｣
｢どれだけ道がなくても、自分たちで作って乗り越える。いい友達を持ったな♪｣
｢…酔ってます？｣←
｢いや、俺は本気で言ってるんだけど｣
口にしないほうがいいそうです→←逃げるって選択肢はないそうです
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2020年3月9日 13時
