こんな女子現実には絶対おらん ページ29
side
「A〜!こんなとこで何してるの?」
「え?わっ…!?」
「あ〜ごめんなさい!お喋りしてたの気づかなかった♪」
「…っ」
いきなり呼び捨てにしたから、慌ててる
俺が抱きつくと、その男子生徒は歯を食いしばって逃げた
「ごめんね、Aさん。くっついたりして」
「う、ううん。助かったよ。ありがとう…♪」
「…どういたしまして♪」
本人はただ疲れてるだけなんだろうけど
「でも!」
「…?」
「あんまりそういう可愛い笑顔はしないこと!男の子は弱いんだから!」
「…分かった」
「分かってない顔してたよね!?」
そのふにゃふにゃした笑顔を向けられたら、誰だって勘違いするよ
心を鷲掴みにされるっていうのかな
う〜ん、心配かも…
「ふあぁ…それじゃあ、私そろそろ行くね」
「俺途中まで送ってくよ。さっきのこともあるし」
「大丈夫だよ」
「その自信はどこから来てるわけ〜?」
可愛くて、優しくて
たまに見せる笑顔にどきっとしてしまう
「ほら!行こう!A…♪」
なんでお店って一人はやな奴いるんやろ→←ストーカーって実は優しかったりせん?
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作者名:赤月 音 | 作成日時:2019年4月25日 23時