めちゃくちゃ賢かった ページ29
｢ねぇ、待って｣
｢ん〜？どうしたの？｣
｢Aさん、めちゃくちゃ賢かったの…！？｣
思考を放棄していた自分は、凛月くんのその一言で我に返った
早すぎてついていけない…
｢ん〜ん、凛月くんが教えるのうまいからだよ〜♪｣
｢いやいやいや…今ので数��Aの範囲終わりだからね？なんで今日から始めた人が今日だけで全範囲理解してるの？｣
｢まぁ一応授業は受けてたから！ぼんやり分かってなかったのが今日でしっかり分かった…♪｣
｢そりゃ今の今まで勉強放棄する訳だ…間に合うんだもんねぇ｣
何故か教えている凛月くんが心折られてる
お嬢様は才能に溢れているからな…♪
…まぁ、少し前から自分なりに分からない部分をあらかじめまとめておいたからだろうけど
｢範囲はそこだけ？｣
｢そうなんだけど、一応数�兇發笋辰討澆討いぁ�｣
｢分かった。ここまでスムーズに理解できるなら、そんなに苦労しないだろうし｣
｢ありがとう！｣
｢いや…俺もなんか、ありがとう…衝撃受けたから…｣
事前にやってから質問してはいるものの、呑み込みの速度があまりにも速すぎる
もっと深くまで勉強していればあれはノーベル賞ものだろう…♪
｢質問するとこ決めてたし…賢くないよ〜？｣
｢頭の回転がやけに早い時があるな〜とは思ってたけど、集中する時とそうじゃない時で自由自在に切り替えられるの？｣
｢うん！でもすっごいお腹空いちゃうからあんましたくない｣
｢…あ、ほんとだ。お腹鳴ってる｣
お嬢様は人間の機能について非常に詳しい
つまり、自身や他人の能力の引き出し方も心得ている
さっきの集中力もその一つだろう
｢なんか追加しよ〜！ここは先輩に甘えなさい…♪｣
｢わ〜い、先輩ありがとう♪じゃあ俺これにする｣
｢た、たかっ！ま、まぁ良いよ！どんとこいだよ〜♪｣
｢ふふっ。俺こんなに一人で食べきれないよ｣
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作者名：なな | 作成日時：2024年3月23日 17時
