検索窓
今日:8 hit、昨日:3 hit、合計:10,914 hit

六話 ページ6

_.



「げほっ…」

「ちょ、A!話が違うんだけど!?」

「話?私は、手は出さないって契約したはずだけど?」

「はぁ!?」



ぐっ…ま、まずい…

息が…



「ぎゃーぎゃー喚くなら、君だけ地下牢に閉じ込めておくから」

「「…!?」」

「ここと今いる場所、どっちが良いかは自分の頭で考えてね」



モニターに映し出された場所は、地下牢っていうよりゴミ処理場だった

見ただけで生ゴミの匂いがしてきそうだ…

こいつがあまりにも下手に出るから忘れかけてたけど

こいつは、俺たちを誘拐してきたんだ



「私はいつでも、足だけで君の首をへし折れるってことを忘れないでね?」

「っ…げほっ、ごほっ…」



沈黙がしばらく続くと、そいつはいきなり顔を明るくさせた



「…それで!次は料理系男子!う〜ん、次は誰にしよっかな〜♪」

「ねぇ、兄者連れてきてよ」

「え〜、また君の意見聞かなきゃいけないの?でも、別に誰でも良いし…良いよ!」

「軽っ。そんな感じでボクも連れてこられたの…?」

「ううん、君は特別だよ」



特別?

さっきの言葉に引っ掛かりを感じながら、俺は呼吸を整えた

数分経っても喉に突っかかりを覚える

あんな躊躇いもなく、人の首を足で押さえつけるなんて…



「ねぇま〜くん、あの人のパンツ何色だった?」

「冗談でも怒るぞ。俺ついさっき殺されかけたんだからな」

「ぶぅ…だって、こういう話題しかないじゃ〜ん」



そいつはちょっとだけ照れながら、咳を一度してから俺たちに聞いてきた



「え、えっと〜…つまんない?スマホとか欲しい?」

「「…!」」



スマホって言ったら、連絡手段じゃないか!

七話→←五話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (22 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
69人がお気に入り
設定タグ:あんスタ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:赤月 音 | 作成日時:2022年7月30日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。