42話 ページ42
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｢違う…そ、そんな訳ない！違うよ…だって真緒くんは…｣
｢いつもみたいに、部屋で物色してたらあんたが帰ってきた。それで慌てて玄関のドア後ろに隠れた｣
｢…！？｣
｢その時に、うっかり俺の合鍵を落として…それを探していた時にまたあんたは帰ってきた。その時はベッドの下だねぇ｣
的確に、まるで見てたかのように全部言い当ててくる
つ、作り話でしょ？
隣だから、叫び声とかが聞こえてて…
｢って、ま〜くんに付けてたGPSが物語ってるよ♪｣
｢あ…｣
凛月さんが、私の部屋に突然現れた理由
妙にた歯ブラシが新しくなってたり、物の位置が微妙に移動してた時からだ
あの時に、真緒くんがどこを見てたのか確認してたってこと…？
見せられたそのGPSは、とっても細かい場所まで見ることができた
｢…｣
｢はは…私は、衣更真緒くんに殺されるの？止めてよ、A…お願いだよ！もう二度とこんな事しないから！｣
…うるさい
｢鬱陶しい｣
｢え…？A…？｣
｢ぷっ…あはは。あんたでも、そんな汚い言葉出せるんだ♪｣
｢嫉妬してこないでよ、朔間凛月さん｣
｢…は？｣
要するに、そういうことでしょ
真緒くんが私にご執心だったから拗ねて八つ当たりしてきた
そレだけの為に、わざわざあんな手の込んだことして…
｢暇人かよ｣
｢｢…｣｣
｢そんなに愛されたいなら、自分の手で結ばれたら？心中すれば良かったのに。凛月さんは、誰でも簡単に殺せるんでしょ？｣
｢…ついに、本性出してきたねぇ｣
ついにも何にもないっての
そっちが勝手に、私を善人呼ばわりしてきた癖に
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2022年6月27日 10時
