34話 ページ34
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｢＿！｣
｢＿＿＿！＿＿｣
声が聞こえる
すごく、痛い声
目が覚めると、私は病院のベッドにいなかった
｢それは仕方ないね｣
｢やっと分かってくれたか…｣
｢うん。分かったよ。だから、俺はこいつを殺してま〜くんも殺す。それから俺も死んでやる！｣
｢うわあぁっ！？｣
凛月さんに刺されそうになって、私は慌てて避けた
この人、後ろを向きながら、そんな虫感覚で私を殺すつもりだったの…！？
｢ちっ。あんた、いっつもいっつも本当に運が良いよね。そのまま永眠させてあげようとしたのに…！｣
｢おい凛月！！馬鹿なことすんな！｣
｢っ…｣
凛月さんが思いきり頬を叩かれると、そのまま壁に勢いよくぶつかった
｢お前、いい加減にしろ！！こんな事してタダで済むと思ってんのか！｣
｢そんな訳ないでしょ。俺は本気｣
｢お前な…！｣
｢ぐすっ…俺はただ、ま〜くんに俺だけを見てほしかった。他の奴らに目移りするなら、全員消していくつもりだった｣
暗くてよく見えないし、ここがどこかもよく分からない
駐車場…？
…って私、誘拐されそうになってたってこと！？
｢凛月。勘違いしてるみたいだから言うぞ｣
｢ま、待って…ま〜くん…｣
｢俺は、今のお前を信用してない｣
｢ま、ま〜くん。行かないで…｣
｢わっ…！？｣
お姫様抱っこをされると、私は車に乗せてもらった
す、すごい力…
｢っ…おいあんた！騙されないで！！ま〜くんはあんたを誘拐しようとして、それで…！｣
｢誰もお前の言葉なんか信じないぞ｣
｢っ…ま〜くん…！！｣
流石に、私も凛月さんの言葉を鵜呑みにすることはできなかった
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2022年6月27日 10時
